[13]
仁平は、
元号です。
[2]
仁平
(y~369)
は、
新羅の元号の1つです。
[48]
智慧と慈悲で国民を治め平穏な世にしようとの意志かといわれます >>1555
が、想像の域を出ません。
[6]
高麗時代に編纂された三国史記に改元記事があります。
[8]
高麗時代に編纂された三国遺事には改元記事がありませんが、
善徳王の項に
仁平甲午立、治十四年
とあり、
壬辰立、治十六年
仁平甲午十四
の錯簡と考えられます。
>>7862
[9]
维基文库本三国遺事には
壬辰在位十六年,仁平(甲午)在位十四。
とあります。 >>5
何も注釈がありませんが、異本でしょうか、それとも校訂済みのものでしょうか。
[12]
>>10, >>11 の本では欠落が補われていますが、 >>8
のような事情は伝わらない書き方になっています。
状況が違う異本なのでしょうか、それとも書き方の問題でしょうか。
[7]
その他、三国遺事に用例があります。
-
[10]
三國遺事 年表,巻第1, 一然 撰, 坪井九馬三, 日下寛 校, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/2541240/1/28
-
[11] 三国遺事 第1, 一然 撰, 坪井九馬三, 日下寛 校訂, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/991989/1/29
-
[5]
三國遺事/卷第一 - 维基文库,自由的图书馆, , https://zh.wikisource.org/wiki/%E4%B8%89%E5%9C%8B%E9%81%BA%E4%BA%8B/%E5%8D%B7%E7%AC%AC%E4%B8%80
- [503]
三國遺事/卷第四 - 维基文库,自由的图书馆, , https://zh.wikisource.org/wiki/%E4%B8%89%E5%9C%8B%E9%81%BA%E4%BA%8B/%E5%8D%B7%E7%AC%AC%E5%9B%9B
-
[157]
雜攷 第六輯下卷, 鮎貝房之進, , https://geocol.github.io/zakkou/book-6b.html#184
- [74] 朝鮮の年号と紀年
[30]
好古目録
によると、
藤貞幹は古い仏経写本を古物店で購入し、
僧に贈りました。
巻末に仁平六年云々とありました。
>>31
[32]
僧は日本の元号の仁平は3年、せいぜい4年までで、
延長年号となる6年はおかしいと指摘しました。
藤貞幹は新羅の元号の仁平で、
1000年前の貴重な写本だと考えました。
>>31
[36]
日本寛政9(1797)年丁巳6月15日に日本尾張国名古屋桜天神社で行われた会合の出品目録に、
「宗輪論仁平六年書写之奥書アリ」
なるものがあります。
>>34, >>35
[37]
時代と状況が近いので、同じものを指すのでしょうか。
[33]
いずれの写経も現所在は不明です。
[1]
実物がないのにあれこれ推測するのもどうかとは思いますが、
不審なものではあります。
- [41] 新羅の元号だとすると、
- [39] 日本の元号だとすると、
- [43] 2年の延長年号となります。
当時の交通事情や治安のもとでこれほどの伝達遅延は考えにくく、
意図的に使っていそうな勢力もみられません。
- [44]
本来は「仁平元年」だったとも考えられますが、
- [45]
劣化や文字の崩しで難読だったなら、「元年」と読む可能性も考えたはずで、
何も言及されていないのはおかしい。
- [46]
何度も書写されているうちに誤って伝わっていたなら、
他にも書写者の跋文があるはずで、
最後の跋文以外を拾って1000年前の貴重品だと喜ぶはずがない。
-
[34]
考古界 1(1), 考古学会, 集成堂, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/11185633/1/34 (要登録)
-
[35]
日本考古学・人類学史 上巻, 清野謙次, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/2988012/1/243 (要登録)
- [31] 日本随筆大成 巻十一, 日本随筆大成編輯部, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1914138/1/297 (要登録)
[47]
近代日本に明朝体で「仁平六年」と書いた例がいくらかあります。
[17] 西暦年から「仁平元年」の誤解ないし誤植と思われるもの:
-
[28]
弘前大学人文社会 (32), 弘前大学人文社会学会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/3561525/1/29 (要登録)
左ページ中央
-
[27]
北九州大学文学部紀要 (8), 北九州大学文学部, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/4412863/1/10 (要登録)
右ページ中央下側
- [19]
西泉田誌, 西泉田誌編集委員会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/9538496/1/13 (要登録)
左
- [18] 新日本書道史, 平山観月, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/2494137/1/83 (要登録)
右ページ
[16] その他文脈から「仁平元年」の誤解ないし誤植と思われるもの:
-
[21]
讃岐風土記 讃岐風土記, 草薙金四郎, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/9548188/1/109 (要登録)
右ページ上
-
[20] 神道の研究, 河野省三, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1174403/1/95
右ページ左下
- [15] 日本精神の研究, 河野省三, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1213241/1/31 (要登録)
左
[22] 日本の元号であるのは明らかで、何年か不明なもの: