[30] JIS X 9051 と JIS X 9052 は、 JISフォントの規格のうちの2つです。
[1] JIS X 9051-1984 (JIS C 6232-1984) 表示装置用16ドット字形は、 16x16 の JIS X 0208-1983 用ビットマップフォントでした。
[2] 1984年/昭和59年11月1日制定、11月30日発行。
[3] 1987年/昭和62年3月1日に規格番号が JIS X 9051-1984 に変更されました (3月4日官報公示)。
[5] 非漢字 (横書き、縦書き)、第1水準が規定とされ、 第2水準が参考とされていました。
[6] jiskan16 という名前のフォントとして広く用いられていました。
[12] https://gitlab.freedesktop.org/xorg/font/jis-misc/-/raw/master/jiskan16.bdf
[7] JIS X 9052-1983 (旧 JIS C 6231-1983) ドットプリンタ用24ドット字形は、24x24 の JIS X 0208-1983 用ビットマップフォントでした。
[8] に規格番号が JIS X 9052-1983 に変更されました (3月4日官報公示)。
[13] 非漢字 (横書き、縦書き)、第1水準、 第2水準が規定されていました。
[9] jiskan24 という名前のフォントとして広く利用されていました。
[11] https://gitlab.freedesktop.org/xorg/font/jis-misc/-/raw/master/jiskan24.bdf
[17] e漢字にも JIS X 9052 フォントとされるものが附属します。
配布ファイルに含まれる PIX.TXT には
<!-- SJISの文章は、JISの24ドット・フォントでひょうじされます。--> これが、JISX9052フォントです。旧JISであることに注意→龕龜龠堯槇遙瑤凜熙<BR>
とあります。
[20] JIS X 9051 と JIS X 9052 は、 昭和58年の JIS X 0208 第2次規格 (JIS X 0208:1983) と同時期に制定されました。 従って昭和58年、昭和59年当時の JIS漢字規格の公式な解釈が反映されたものとみなすことができます。
[21] ところがその後の JIS X 0208 改正や新規制定された JIS X 0212, JIS X 0213 に応じた改正はなされていません。このため各規格との間では不整合が生じています。
[29] こうした問題が多数存在しているにも関わらず、なぜか JISC は JIS X 9051, JIS X 9052 を改正も廃止もしていません。 法令に基づき確認はしているので、現在の JISC がこれらの規格の内容を関知していないはずはありません。 となると JISC はこうした問題を認識していない (不整合があるとは解釈していない) と判断せざるを得ませんが、理解に苦しみます。
[31] 平成時代に入って改正されなくなってしまったのは、やはり平成初年に平成書体の開発が始まったことと関係あるのでしょうか。
[32] 平成初期にはまだまだビットマップフォントは使われていましたし、 今でも需要は皆無というわけでもないので、 JIS X 0208 が改正されたときには同時改正されるべきだった気がしますけどね。
[19] 本家 jiskan16, jiskan24 と JIS X 0213 対応版を比較すれば JIS X 9051, JIS X 9052 の略字がどれだけ JIS X 0213 に採用されたかわかるのでは、と調べてみましたが、 似た字形があっても JIS X 0213 対応時に新たに作られた (か修正された) ものが多いらしく、ほとんど一致せず... jiskan16 については一致するものはなし、 jiskan24 で一致したのは:
[36] JIS X 9051 の 57-38 の字形は JIS X 0208 と明らかに違うような... JIS X 9052 は JIS X 0208 と同等なので意図的ではなさそう...
[14] mieki256's diary - jiskan16.bdfはどこにある, mieki256, , http://blawat2015.no-ip.com/~mieki256/diary/201904221.html
[10] ワープロ専用機の拡大処理を再現したフォント「ワープロ明朝」, , https://irori.github.io/wapuro-mincho/