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[30] 
[DFN[JIS X 9051]]
と
[DFN[JIS X 9052]]
は、
[[JISフォント]]の[[規格]]のうちの2つです。

* JIS X 9051

[1] [DFN[[[JIS X 9051-1984]]]] ([DFN[[[JIS C 6232-1984]]]])
[CITE[表示装置用16ドット字形]]は、 16x16 の [[JIS X 0208-1983]]
用[[ビットマップフォント]]でした。

[2] 1984年/昭和59年11月1日制定、11月30日発行。

[3] 1987年/昭和62年3月1日に[[規格番号]]が [[JIS X 9051-1984]] に変更されました
(3月4日[[官報]]公示)。

[4] 2000年/平成12年6月20日[[確認]]。

[5] [[非漢字]] ([[横書き]]、[[縦書き]])、[[第1水準]]が[[規定]]とされ、
[[第2水準]]が[[参考]]とされていました。

[6] [DFN[[[jiskan16]]]] という名前の[[フォント]]として広く用いられていました。

[12] [TIME[2021-09-14T04:11:02.000Z]] <https://gitlab.freedesktop.org/xorg/font/jis-misc/-/raw/master/jiskan16.bdf>

[16] [CITE[[[GNU Intlfonts]]]]

* JIS X 9052

[7] [DFN[[[JIS X 9052-1983]]]] (旧 [DFN[[[JIS C 6231-1983]]]])
[CITE[ドットプリンタ用24ドット字形]]は、24x24 の [[JIS X 0208-1983]]
用[[ビットマップフォント]]でした。

[8] 
[TIME[1987-03-01]]に[[規格番号]]が [[JIS X 9052-1983]] に変更されました
(3月4日[[官報]]公示)。

[13] [[非漢字]] ([[横書き]]、[[縦書き]])、[[第1水準]]、
[[第2水準]]が[[規定]]されていました。

[9] [DFN[[[jiskan24]]]] という名前の[[フォント]]として広く利用されていました。

[11] [TIME[2021-09-14T04:10:48.000Z]] <https://gitlab.freedesktop.org/xorg/font/jis-misc/-/raw/master/jiskan24.bdf>

[15] [CITE[[[GNU Intlfonts]]]]

[17] [[e漢字]]にも [[JIS X 9052]] フォントとされるものが附属します。

配布ファイルに含まれる [[PIX.TXT]] には

>
[PRE(code)[

これが、JISX9052フォントです。旧JISであることに注意→龕龜龠堯槇遙瑤凜熙<BR>
]PRE]

とあります。

[18] [[旧JIS]]ってどういうことでしょう?

[37] 
[CITE@ja[Xユーザーの書体讃歌さん: 「付録の「解説」ページは初見でしたがメチャクチャ面白い! ドットプリンタの国内標準書体と位置づけるだけあって視覚効果に対する研究が非常に緻密。佐藤敬之輔さんかと錯覚する徹底ぶりです笑 採用字形からドットひとつひとつの配置方法まで厳格に規格化されていて気持ちいい......理系の文字だなこれ https://t.co/n91TxnIWkw」 / X]], [TIME[午後10:35 · 2025年8月19日][2025-08-19T13:35:12.000Z]], [TIME[2025-08-19T10:56:51.000Z]] <https://x.com/typeface_anthem/status/1957798505856246104/photo/1>

* JIS X 0208、JIS X 0212、JIS X 0213 との関係

[20] 
[[JIS X 9051]]
と
[[JIS X 9052]]
は、
昭和58年の [[JIS X 0208]] 第2次規格 ([[JIS X 0208:1983]])
と同時期に制定されました。
従って昭和58年、昭和59年当時の [[JIS漢字]]規格の公式な解釈が反映されたものとみなすことができます。

[21] 
ところがその後の [[JIS X 0208]] 改正や新規制定された [[JIS X 0212]], [[JIS X 0213]]
に応じた改正はなされていません。このため各規格との間では不整合が生じています。

- [22] [[JIS X 0208:1990]] で追加された2文字がありません。
- [23] [[JIS X 0212]], [[JIS X 0213]] で追加された文字がありません。
- [24] [[JIS X 0208:1997]] や [[JIS X 0213:2000]] や [[JIS X 0213:2004]]
の[[包摂規準]]との関係が明確ではありません。
- [26] [[JIS X 0212]] で追加された文字との間に不整合があるか明らかではありません。
- [27] [[JIS X 0213:2000]] で追加された文字の中には明らかに
[[JIS X 9051]], [[JIS X 9052]] の字形と同じと思われるものが含まれます。
- [28] [[JIS X 0221]] や [[ISO/IEC 10646]] との関係が明らかではありません。
- [25] 平成22年[CITE[常用漢字表]]、頻繁に改正されている[[人名用漢字]]、
平成12年[CITE[表外漢字字体表]]、
平成28年[CITE[常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)]]、
との関係が明確ではありません。
- [33] 
[[文字情報基盤]]との関係が明らかではありません。
[[文字情報基盤]]に同じと思われる[[MJ文字図形]]がいくつかありますが、
どの[[MJ文字図形]]とも対応しなそうなものもあります。
[[JISC]] も [[IPA]] も対応関係を公表していないので、全貌は不明です。

[29] 
こうした問題が多数存在しているにも関わらず、なぜか [[JISC]] は 
[[JIS X 9051]], [[JIS X 9052]] を[[改正]]も[[廃止]]もしていません。
[[法令]]に基づき[[確認]]はしているので、現在の [[JISC]] 
がこれらの[[規格]]の内容を関知していないはずはありません。
となると [[JISC]] はこうした問題を認識していない (不整合があるとは解釈していない)
と判断せざるを得ませんが、理解に苦しみます。

-*-*-

[31] 
[[平成時代]]に入って改正されなくなってしまったのは、やはり平成初年に[[平成書体]]の開発が始まったことと関係あるのでしょうか。

[32] 
[[平成初期]]にはまだまだ[[ビットマップフォント]]は使われていましたし、
今でも需要は皆無というわけでもないので、
[[JIS X 0208]] が改正されたときには同時改正されるべきだった気がしますけどね。

-*-*-

[19] 
本家 jiskan16, jiskan24 と [[JIS X 0213]] 対応版を比較すれば
[[JIS X 9051]], [[JIS X 9052]] の略字がどれだけ [[JIS X 0213]] 
に採用されたかわかるのでは、と調べてみましたが、
似た字形があっても [[JIS X 0213]] 対応時に新たに作られた (か修正された) 
ものが多いらしく、ほとんど一致せず...
jiskan16 については一致するものはなし、
jiskan24 で一致したのは:

- 61-16  1-85-90
- 62-90  2-78-61
- 68-56  1-89-77
- 69-92  2-84-61
- 74-87  2-01-19
- 83-86  2-94-80

-*-*-

[36] 
[[JIS X 9051]]
の
57-38
の字形は [[JIS X 0208]]
と明らかに違うような...
[[JIS X 9052]] は [[JIS X 0208]] と同等なので意図的ではなさそう...

* 関連

[SEE[ [[拡張新字体]], [[縦書き字形]] ]]

* メモ

[14] [CITE@ja[mieki256's diary - [[jiskan16.bdf]]はどこにある]], [[mieki256]], [TIME[2022-09-19T23:25:41.000Z]], [TIME[2022-10-02T09:40:13.782Z]] <http://blawat2015.no-ip.com/~mieki256/diary/201904221.html>

[10] [CITE@ja[ワープロ専用機の拡大処理を再現したフォント「ワープロ明朝」]], [TIME[2020-02-26T11:30:29.000Z]], [TIME[2021-08-14T12:14:50.513Z]] <https://irori.github.io/wapuro-mincho/>

[FIG(data)[ [417] [[文字関係]]

:key: [DFN[[CODE[jisx9051:glyph:equiv]]]]
:desc:
[[JIS X 9051]] の[[字形]]と同等の[[字形]]。

]FIG]

[FIG(data)[ [418] [[文字関係]]

:key: [DFN[[CODE[jisx9051:glyph:similar]]]]
:desc:
[[JIS X 9051]] の[[字形]]とほぼ同等の[[字形]]。

]FIG]

[FIG(data)[ [34] [[文字関係]]

:key: [DFN[[CODE[jisx9052:glyph:equiv]]]]
:desc:
[[JIS X 9052]] の[[字形]]と同等の[[字形]]。

]FIG]

[FIG(data)[ [35] [[文字関係]]

:key: [DFN[[CODE[jisx9052:glyph:similar]]]]
:desc:
[[JIS X 9052]] の[[字形]]とほぼ同等の[[字形]]。

]FIG]

[38] 
[CITE@ja-JP[【4】JISドット文字の開発 #1|小山壽久]], [TIME[2025-08-22T04:14:28.000Z]] <https://note.com/toshi_koyama/n/n3ca4c1d0a156?sub_rt=share_pw>

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