figtext
要素, bodytext
要素, embed.body
要素[12] w3/w3-parse.el at master · emacsmirror/w3 · GitHub, https://github.com/emacsmirror/w3/blob/master/w3-parse.el#L1438
[1] WinIE 3.0βが実装していた独自拡張であるとされている (ことも多い) HTML の要素型です。
この要素は、 applet
要素の子供として使って、
その Java applet の代替文とします。
怪しい WinIE3β DTD http://openlab.jp/k16/htmllint/notice.html#ie30b
によれば、
この要素の子供としては、行内要素・PCDATA
に加え、 applet
(!), script
,
object
, embed
,
marquee
, bgsound
,
noscript
辺りを入れられます。
属性はありません。
[3] この要素型、実は Cougar (HTML4 draft)
にあったりします http://www.w3.org/MarkUp/Cougar/HTML.dtd。
注釈によると、混合内容になってしまうと云々。
fieldset
にもあるあの問題ですね。
つまり、 applet
の中身は最初の方に
param
を、後の方に代替文を書かせたいわけです。
<applet> foo <param/> </applet>ではなく
<applet> <param/> foo </applet>と。ところが、 SGML 的にはこれを実現するために内容モデルを
(param
*, %flow;)
としちゃうと、空白の扱いのせいでうまくいかない。
そこで開始タグも終了タグも省略可能なダミーの
textflow
要素を用意した、と。最終の HTML 4 では (HTML 3.2 でも) 諦めて (
にしたみたいです。param
| %flow;)*
[2] htmlKona という実装が textflow
に対応しています。
htmlKona の使い方 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls61/htmlkona/htmlkona.html#689709
HTML++ も対応しています。 HTML++ Home Page http://www.cfc.co.jp/lepton/html++.html
JIS TR X 0010:2000 『日本語組版のDSSSLライブラリ』の附属書 D
『特定 DTD ルール群』にある html.dsl
というスタイルシートもこの要素型の節を
「何もしない」という表示規則で定義しています。
[6] 結局、この要素型は SGML 互換性のために HTML 3.2/4 draft DTD にあったものを、その DTD をコピペして WinIE 3.0β 用 DTD なんてものをうっかり公開しちゃって、 大元の W3C 仕様からはその後消されてしまったために M$ 独自拡張の汚名が残ってしまったというわけみたいです。 (W3C draft は読まないくせにたまたま IE のβ DTD の存在を知ってしまったような香具師がタグ一覧(謎)なんてものを作るから誤解が広まる。そういう意味では AHL も加担してるな。。。)