ARCHIVE

archive 属性 (HTML)

[22] HTMLarchive 属性は、 文書に埋め込む実行可能コード等が含まれた書庫を指定するものでした。

[23] この機能の一部分は HTML4 によって標準化されましたが、 詳細は文書化されず、当時の Webブラウザープラグインの実装に依存した部分が多い Webでした。

[24] 書庫 (JARCAB) に関係する資源をまとめて配布するというのは、 読み込み時間の削減や関連ファイルの配布の手間の削減だけでなく、 電子署名の付加も目的としていました。

代替

[25] 第一次ブラウザー戦争の中で安定した実装が得られないまま、 その後の JavaアプレットActiveXコントロールの衰退と共に使われなくなっていきました。 完全な標準化は成らないまま、HTML5 以後完全に廃止されています。

[26] JavaScript に対するデジタル署名は現在も代替がありませんが、 TLS証明書同一起源ポリシーで成立する現在のWebセキュリティーモデルの中で個別のスクリプト単位の署名は不要なのでしょう。 (ただし、より簡易的な integrity は導入されています。)

object 要素 archive 属性 (HTML, XHTML 1)

[1] HTMLobject 要素の archive 属性は、 物体 (オブジェクト) に関係する資源を含んだ書庫 (archive) の URI を (任意個) 指定します。

物体に関係する資源には、 classid の資源や data の資源を含みます。 書庫を先読みしておくことで物体の読込み時間を削減できます。

[2] 仕様書:

[13] HTML 4 DTD の注釈 (参考) には space-separated list of URIs と書かれています。 (名無しさん [sage])

[15]

属性値

[3] この属性の値は uri-list ( [ %URI *(間隔 %URI) ] ) です。 SGML 的には CDATA です。

[4] この属性は省略可能です。

[17] Tip's Browser001 http://www.ex-group.jp/newpage/dev/tips_001.html

Java読点区切りとして扱われるとしています。

未確認

(名無しさん [sage])

他との関係

[5] archiveclassiddata の資源を探すために使われます。

archive相対URI参照であるときには codebase 属性を基底URI として参照するべきです。 [HTML 4]

(べきなのですか・・・。) HTML//基底URI も参照。

メモ

[16] この属性は DTD で %URI と定義されていましたが HTML 4.0 DTD, 間隔区切りで複数 URI 参照を含められるので HTML 4.01 で CDATA に修正されました HTML 4.01 A.1.1.14。 (名無しさん [sage])

applet 要素 archive 属性 (HTML, XHTML 1)

[6] HTMLapplet 要素の archive 属性は、 級や関連資源を含んだ書庫を指定します。

級は与えられた codebaseAppletClassLoader の実現値を使って読み込みます。

[7] 仕様書: HTML 4 IW:HTML4:"struct/objects.html#adef-archive-APPLET"

[14] HTML 4 DTD の注釈 (参考) には comma-separated archive list と書かれています。 (名無しさん [sage])

代替

[8] この属性は HTML 4 で要素型ごと非推奨とされています。 代わりに object 要素型および同名の属性が使えます。 ただし、属性値が読点区切りではなく間隔区切りとなりますので注意が必要です。

属性値

[9] この属性の値は、読点 (,) で分離した URI (URI参照) です。 SGML 的には CDATA です。

HTML 4 仕様書には明記されていませんが、 おそらくは、読点のまわりに空白があっても無視されます。

読点分離なので、読点を含む URI 参照を直接指定することはできません。 URI参照すれば多くの場合は問題ないでしょうが、 URI 的に読点は reserved なので、 一般に ,%2C は同一ではありません。

[10] 相対 URI 参照は codebase を使って解決されます。

[11] この属性は省略可能です。

他との関係

[12] 相対 URI 参照の解決に codebase 属性が使われます。

メモ

[18] Netscape Navigator 3で実装されました。

[29] Welcome to Netscape Navigator 3.0, , https://web.archive.org/web/20020630200918/http://wp.netscape.com/eng/mozilla/3.0/relnotes/windows-3.0.html#Java

script 要素 archive 属性

[28] http://web.archive.org/web/20030415223352/http://devedge.netscape.com/library/manuals/2000/javascript/1.3/guide/sec.html

メモ

[19] Welcome to Netscape Navigator 3.04 ( ( 版)) http://web.archive.org/web/20030208045953/http://wp.netscape.com/eng/mozilla/3.0/relnotes/windows-3.04.html#Features

[20] Script-based security ( 版) https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms970704.aspx

[21] Netscape Code/Object Signing ( 版) http://www.opengroup.org/security/meetings/jun97/netscape.pdf

[27] Remove <applet> (zcorpan著, ) https://github.com/whatwg/html/commit/b9b9d60f9451c05f8e8d542e4094f987ae1a5fb8