[3] 日本標準時の元となった子午線であることから、
日本標準時子午線と呼ばれることもあります。
[31] よく、明石は日本標準時の街などと呼ばれ、 時刻の基準の都市と考えられています。
[32] 実際には、東経135度線下にあった都市 (の1つ) がたまたま明石だっただけで、 明石自体は日本標準時と何の関係もありません。現地に観測施設などがある (あった) わけでもありません。 地元民らの記念活動の結果、日本標準時と結び付けられて最も有名になったのが明石だったようです。
[567] 明石を含め、東経135度線が通る陸上には、多くの標準時記念モニュメントが設置されています >>564。各市町村は標準時を町おこしに使っているようです。
[170] 菊池大麓が国際子午線会議を受けて日本標準時を提案した際には、 東経135度線の位置は「丹後丹波の西部播摩の東部」 >>389 17ページ と説明されていました。明石には特に言及されていません。
[173] 日本標準時の実施の勅令や官報記事では、東経135度を特定の都市に結びつけた説明はしていません。
[19] に奇日新報に小林洵が寄稿した記事では、 東経135度は播州の中央のあたり、兵庫県庁14分西で明石近傍と説明されていました >>18。
[563] の米国の新聞には、 日本 (東京か横浜?) 発で標準時採用の報告が掲載されています >>562。ここでは新標準時が明石の時刻だと説明されています。
[22] 1901年の書籍には、 中央標準時の注釈に明石とありました >>21。
[24] 1901年の書籍には、 東経135度は丹波の福知山の近傍、 摂津の兵庫、 紀州の和歌山付近を通ると説明されていました >>23。
[568] 明石市立天文科学館は、1910年/明治43年に子午線標識を設置したのが明石が「標準時の街」となったはじまりであると説明しています >>566, >>565。
[593] に子午線標識が兵庫県の明石町相生町国道筋 (明石区裁判所前) と平野村黒田県道の2箇所 >>594 (現在の明石市天文町二丁目2と神戸市西区平野町黒田 >>564) に設置されました。
[5] に日本政府の郵政省が発行した日本標準時の記念切手には、 明石と明記されていました >>6。
[8] 発売の嘉門達夫の楽曲 勝手にシンドバッド (サザンオールスターズの同名曲の替え歌) には、 「今何時? オレは明石の天文台か!」という歌詞が含まれています。 (「今何時?」は原曲にもある部分。)
[320] 神戸新聞NEXT|明石|日本標準時子午線の標識新たに設置 明石で除幕式 ( 版) http://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/201512/0008668568.shtml
[14] NICT の管理する日本標準時は小金井で運用されていますが、 より、 未来ICT研究所 (兵庫県神戸市西区岩岡町岩岡588-2) が非常時に備えた副局となっています >>13。
[15] この研究所の位置は、東経135度線よりほんのわずかに西側にあります (Google Maps によると 34.711793 134.950618)。 明石市中心部からはやや北西に当たります。
[16] これまで計算上の基準線に過ぎず測時、報時システムに直接寄与していなかった日本標準時子午線上に、 バックアップながらも初めて関連施設が設置されたことになります。
[38] 日本の標準時位置という意味不明な語があります。 「日本標準時子午線が通過する代表位置」 という意味と推測されます。
[78] そのような概念は、技術的にも法的にも実在しませんし、 近年この用語が出現するまで俗にも言われていませんでした。 標準時という概念への無理解から生じた全くの誤りと言わざるを得ません。
[41] 現存する最古の標準時位置の用例はの旅行記 >>42 です。 日本標準時以外の「標準時位置」の唯一の用例でもあります。 意味はこれ以降の日本標準時のものと同じですが、 孤立用例なので、直接の関係は無さそうに思われます。
[71] 日本の標準時位置の現存最古の用例はの大学の紀要論文 >>47です。
[72] ここまでは独立した用例でしたが、 令和時代に入って急に用例が増加します。 そしてそのすべてが、ほぼ同趣旨で、 まったくのコピペと思われるものも多数あります。 「標準時位置」 のほかにも、こなれていないやや不自然な日本語が共通しています。
[73] 現在確認できるものは、 令和3年の記事 >>53, >>60, >>55 が最古で、 令和4年、 令和5年と徐々に増殖していっています。
[74] 令和3年の3記事は、 表現に似たところはありますが、 それぞれ固有の情報を含んでいます。 従って3つのうちのどれかが共通の祖先ということでは無さそうです。 これ以前に現存しない元記事があったのかもしれません。 もっとも、 これ以前に何の形跡も残していないことからみて、 令和3年7月をあまり遡らないとは思われます。
[75] 早い例 >>46, >>53 が明石の天文台を参照しているので、 現在および Internet Archive 所蔵の令和3年頃の明石市立天文科学館のウェブサイトを調べてみましたが、 日本の標準時位置ははもちろん、 それに変化しそうな類似した表現も発見できませんでした。
[76] この種の出典不明の信頼性のない「雑学」が雑にコピペされて拡散されるのは、 何も標準時に限ったことではなく、あらゆる「雑学」用語で散見されます。 本件は令和時代に入って新たに発生した事案でまだ件数が少ないのと、 特徴的な用語のために、 拡散の初期の過程が覗えて興味深いです。
[591] 昭和3年 日本標準時子午線決定に使われた子午儀 () http://www5f.biglobe.ne.jp/~personenzug/document/transit%20telescope_J4.pdf
[2] 和歌山市に日本標準時子午線 ( ()) http://kodomo123.jp/tsu_wkk/wakayama/wakayama_shigosen/wakayama_shigosen.htm
[719] 日本標準時子午線と出会える駅 ( ()) http://www.hatosan.com/hatonome/006.html
[721] 子午線標識を訪ねて ( ()) http://stelo.sakura.ne.jp/135e/135map.htm
[722] 日本標準時子午線を訪ねて(東経135度子午線) ( ()) http://stelo.sakura.ne.jp/135e/index.htm
[4] さまよえる子午線 () http://stelo.sakura.ne.jp/135e/idou.htm
[7] 子午線最北端の塔 琴引浜 網野 三津 - 東経135度の子午線最北の塔 ( ()) http://travel.nihonkai.com/spotdata/62931041044083002.htm
[12] 位置決定に伴うランドマークの成立過程 - 日本標準子午線を例として - () http://www1.tcue.ac.jp/home1/c-gakkai/kikanshi/ronbun4-2/tsugawa.pdf
[29] 時の記念日オンライン・イベント|その他イベント|明石市立天文科学館 () http://www.am12.jp/event/other/other_2020/toki100nen-online.html
[30] 両丹日日新聞:まちのシンボル「子午線標柱」 イルミネーションでよみがえる | ニュース (, ) https://www.ryoutan.co.jp/articles/2020/12/91053/
[33] なぜ?「子午線のまち」標識建立まで20年以上の「空白」 明石|明石|神戸新聞NEXT () https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/202112/0014906395.shtml
[34] 「日本の時を決める」東経135度の“子午線”は3本あった?「標準時の町」兵庫県・明石の人丸山で明らかになった真実とは?|トラベル|ニュース|BRAVO MOUNTAIN, BRAVO MOUNTAIN編集部, https://bravo-m.futabanet.jp/articles/-/121739?page=1
法令によると、日本の標準時とは「東経135度の子午線の時」と定められている。
天文測量で求める東経135度(標準時子午線)は、測量の度に東西へ動いたが、今はこの天文科学館の建つ位置で落ち着いている。一方で地図上の東経135度は別の方法で求められており、東京を基準に地上測量で求めた「日本測地系」の東経135度や、地球の中心を基準に求めた「世界測地系」の東経135度は、いずれも標準時の子午線とは異なる場所を通る。これが東経135度の子午線が3本ある真相だ。
人丸山から見下ろしてみれば、山陽電車のホームにも白いラインで子午線が描かれているのが見える。時の町・明石では、地図上の東経135度より、標準時を示す東経135度を大切にしていることが伝わってきた。
[35] >>34 写真と地図でわかりやすく紹介している記事で良いのですが、 ここに引用した部分の説明がよくわからなくて記事の価値を毀損しています。 (余計なことを書かなければよかったのに。)
標準時の子午線が天測経度だという根拠も、 測地系経度ではないという根拠も示されていません。 標準時子午線が天測子午線なら、測量のたびに標準時が訂正されていたということ? (そんな史実はないです。)
[36] 標準時子午線がどこにあるというのは明石の人が勝手に言っていること。 (別に勝手に言っているから悪いということではない。)
法令にはどういう方法で標準時子午線の位置を決定するか書かれていないから、 天測135度が標準時子午線だと主張するのは構わないが、 測地系135度が標準時子午線ではないと主張するのは難しいのでは?
[37] まあ「標準時子午線」がどこにあろうとそれは標準時とは関係ないのですけどね。 法令上の「子午線」は概念上の「子午線」に過ぎない。 天文台は「子午線の時」である標準時を現示する業務があるけど「子午線」を現示する業務はやっていない。
[81] 135度ガイアの法則、千賀一生さんの本による135度文明, , http://www.kande.info/135do2.htm