[60] 日本国北海道礼文郡礼文町大字香深村字元地の桃岩荘ユースホステル (45.290677 141.02599) では、 桃岩時間 が使われています。
[1] 宿泊施設独自の時刻ということでリゾートタイムの一種といえるでしょうか。
[4] 桃岩時間が最も一般的で、現地でも用いられる >>150, >>16 呼称です。
[3] 略して桃時 >>156, >>159 と呼ばれたり、 中央標準時との区別のため時刻に🍑を添えて表記されたり >>160 しているようです。
[69] 桃岩荘内部では主として桃岩時間が使われているようですが、 フェリーの時刻が中央標準時で案内されたり、 宿泊者間の会話で桃岩時間と中央標準時が混在したりと、 不便に感じられることも少なくないようです。 現地の案内では🍑マークで明示したり、 両時刻を併記したりといった配慮がみられるようです。
[18] 桃岩時間 は、 日本中央標準時 より30分早い時刻です。
[68] >>12 や >>165 や >>179, >>180, >>59 だったとする記録も少数見られますが、 真偽は不明です。ほとんどの記録は だとしています。
[6] とする説がと古い時期の訪問の記憶であること >>165 には注意を要します。 ただし更に前のには だったとされます >>166。 記憶の誤りの可能性も、 開業直後の試行錯誤の可能性も捨てきれません。
[64] 礼文島は北海道の北西に位置する島です。 桃岩荘は礼文島西岸の南方にあるユースホステルです。
[17] 北海道本島とのフェリーが発着する香深港と桃岩荘との間には北海道道765号元地香深線桃岩トンネルがあり、 桃岩荘では桃岩タイムトンネル、 新桃岩タイムトンネル >>109 と呼ばれ中央標準時 と桃岩時間 との切り替え地点として案内されているようです。 港から桃岩荘までの送迎車で通過時にヘルパー (従業員) から来訪者に説明しているようです。
[63] ただし、(新旧)桃岩トンネルは桃岩荘より北方にある元地集落へのアクセス路でもあります。 元地は桃岩荘と関係ない一般の集落で、 中央標準時 が使われています >>178。
[65] 逆に桃岩荘から離れたエリアであっても、 桃岩荘宿泊者が登山道などで桃岩時間を使う場合がある >>172 ようです。
[94] 従って桃岩時間の時間帯である地域は、 元地と桃岩荘との分岐 (旧 45.295374 141.028443、 新 45.304399 141.023894) より桃岩荘までの道路とその周辺の一帯であり、 南部を中心とする礼文島が時間帯の境界で 2つの時刻が混在する地帯である、 と考えるべきでしょうか。
[67] 桃岩荘の建物は1870年頃建てられた漁業施設でした。 ユースホステルとしては1967年に開業しました。
[19] 桃岩時間がいつから続くものかは不明ですが、 1978年に宿泊したら桃岩時間が使われていたとの証言 >>166 があります。
[7] その後も令和元(2019)年 >>109 に至るまで記録がみられ、 毎年継続して使われていると推測されます。
[2] 、 は新型コロナウイルスのため休業していました。 に営業再開しました。 独自時刻も変わらず運用されているようです >>8, >>10。
[70] 桃岩荘の営業期間は6月から9月であり、 10月から5月は休業しているようです。 休業中に所有者その他の滞在者がいるのかは不明です。
[61] 中央標準時を用いない理由については、 単純に経度差や日の出の差によるとする説明 >>168, >>159 や、帰路のフェリーに遅延しないためという説明 >>175 がされている一方で、知らないと答えた従業員もいる >>167 ようで、従業員・宿泊者の中で十分に理解されていないようです。
[71] 桃岩時間は日本国内で唯一の時差としばしば紹介されています >>159, >>174, >>175。日本政府の実効支配下にある領土で、 社会生活全般で主として用いられる正式な時刻という意味では、確かに他に例を見ないようです。 (ただし宿泊施設独自で制定したもので、法令に裏付けられた公的な時刻ではありません。)
[152] 桃岩荘YH () https://web.archive.org/web/20021002094809/www.bekkoame.ne.jp/ro/gk13388/yhlist/momoiwa.htm
[155] 桃岩荘(礼文島)で異次元の世界へ 清兵衛のモバイル生活/ウェブリブログ () https://mobasei01b.at.webry.info/201107/article_5.html
[169] もんじゃの21世紀なつやすみ(9/13) () http://www.rebun.to/~moja/tabi/01/natsu21/0913.html