:TimeZone
[3]
OWL-Time の
:TimeZone
は、
地方時の UTC
からの差分を指定するものです。 >>2
[4] time:TimeZone
は owl:Class
の実現値です。 >>2
[6] 旧版 OWL-Time は別の名前空間として時間帯の記述の方法を定めていましたが、 不完全であり、 また外部への依存性を作ることも憚られたため、 「stub」 とし、実質的にはすべての時間帯クラスの超クラスである >>2 としました。
[7] つまり、旧版は独自規定を試みていたのに、
不完全であることを指摘され、
しかし外部で開発されたものを利用可能とすることも好ましくないと考え、
やむなく何でもありにしたというのです。
標準化の放棄と言わずになんと言いましょう。
ちなみに :TRS
も同様の状況です。
[5] 時間帯は、普通は地理的に表され (例えば Australian Eastern Daylight Time)、 当該地域の定数値が与えられるものです。 適用地域と UTC からの差は、地元当局が指定するものです。 >>2
[8] 時間帯は地理的な地域に関連付けられるものです。 しかし地域によっては季節によって UTC からの差が変化し、 変更日も年ごとに違います。 時間帯の指定は季節により変わります。 (例えば Australian Eastern Standard Time と Australian Eastern Daylight Time。) より長い時間の中で差は変化することがありますが、 名前は変わらないかもしれません。 >>2
[9] といった OWL-Time の「timezone」と「time-zone」と「time zone」 (表記が統一されていません。) の説明の不明瞭さ具合から、 OWL-Time の開発者らは近代的標準時システムの複雑性をよく理解しモデル化することができず、 断念したとみてよいでしょう。
[12]
:inTimeZone
は、
:GeneralDateTimeDescription
に
:TimeZone
を指定する特性です。 >>11
[228] :timeZone
の説明では、
2種類の実例を示しています。
[13] 1つは、英語版 Wikipedia における tzdata の各時間帯の解説記事を使って生成された DBPedia の時間帯の URL です。 >>229
[14] もう1つは、
timeanddate.com の時間帯英字略号リスト (
[15] これ以外にも同様の値を使える >>229 としています。
[21] なぜこれを規定ではなく NOTE としているのか謎ですが、 OWL-Time に含まれないものを規定としたくなかった (>>7) のでありましょう。
[22] tzdata の情報を利用するのになんとも回りくどい方法を採っていますが、 DBPedia は Semantic Web コミュニティーの人々により管理され愛用されている、 いわば身内なので、まあそういうことでしょう。 (身内だからどうということはなく、 OWL と OWL-Time の利用者である Semantic Web コミュニティーの人達自身に使いやすい形で整備されているのでしょうから、 それで良いのでしょう。であればなぜ規定として組み込まなかったのかという疑問はありますが。)
[23] timeanddate.com は完全に人間向けの Webサイトであり、 OWL での処理に有用なのかは謎です。 実利用者がいるのかも不明です。
[16] 旧版 >>14 での時間帯の定義は、 tzdata などをまったく参照しない独自の方式・データでした。
[1] 現行の標準時や夏時刻の規則と国や地域を対応付けたデータでした。