[1] 公式公開識別子とは、
JIS X 4151‐1992 (ISO 8879:1988)
の規定に従い構成された公開識別子
です。
[2] JIS X 4151‐1992 では公的公開識別子
と呼んでいましたが、
JIS X 4151 TC 2 (Web SGML) や JIS X 4172:1998
では公式公開識別子
と改訳しています。
また、頭文字を取って FPI
と呼ばれることもよくあります。
[10] JISX4172:1998 は公式公開識別子と呼んでいます。
JIS X 4151‐1992 9.2 公的公開識別子
公的公開識別子 = 所有者識別子. "//", 文識別子 —(79)
公的公開識別子は、生成規則で明記してあるものを除いて、 二重の斜線
"//"
を含んではならない。
- 備考
9.2.1 所有者識別子 (略)
9.2.2 文識別子 (略)
[9] 最小表記に対する量的制限により、 最小表記としての正規化を施した後の 全体の長さが 240 以下でなければなりません。
[3] JIS X 4172:1998 では所有者識別子についてを扱っていますが、 それに関連する語句を次のような木構造にまとめています。 (JIS X 4151 の語とは必ずしも一致しませんが、おおよその対応を等号以下に補いました。)
[4] XHTML m12n は同仕様に適合する文書型やモジュールの公式公開識別子の書式を定めています。 (XHTMLの公式公開識別子の項を参照。)
FPI
属性型 (XHTML 1)[2] XHTML m12n 抽象モジュール定義の属性型
FPI
は、 SGML の公式公開識別子を表します。
[3] ここでいう SGML
とは XML なのだから Web SGML
だろうと思いきや、引用規格として参照されているのは素のSGML
だったりします XHTML m12n G.1。
[5] XML では公開識別子について使える文字以上の制約はなく、公式公開識別子を使うこともできますが、 そうでなくても何ら問題ありません。とはいえ XML でも敢えて公開識別子を使うような人達は SGML 時代から DTD を使ってきたことが多いので、 XML の公開識別子も大抵は公式公開識別子となっています。
[11] Resolving Formal Public Identifiers on the WWW: A Proposal For Delegating SGML Open Catalogs http://ausweb.scu.edu.au/aw96/tech/tauber/: かつて、 IETF で FPI を使う方法として提案されていたもの。
[12] uri-94q4: Re: "why isn't IETF using FPIs?" http://www.acl.lanl.gov/URI/archive/uri-94q4.messages/0069.html
[13] SGML 以外に ISO/IEC 10036 も FPI を使っています。
[14] , http://www.y-adagio.com/public/standards/jis_dsssl/cls7.txt
この規格では,公開識別子はISO/IEC 9070が規定する公開識別子の正規文字列形式に適合しなければならない。