[1] 南太平洋の国トンガの標準時は、 トンガ時間 です。夏時刻はありません。
[45] 日本の中央標準時 との時差は4時間で、 トンガ王国が進んでいます。
[21] トンガ王国は新しい日を世界で最も早く迎える場所と謳って観光資源としています。 国内には日付変更線に因んだ名前の店舗やホテルがいくつもあるようです >>22。
[526] トンガの時刻はトンガ時間 >>525 と呼ばれているようです。
[503] tzdata はトンガ王国について Pacific/Tongatapu
を定義しています >>502。
[532] Windows時間帯には 「(UTC+14:00) Nuku'alofa Island」 があります >>529。
[62] トンガタプ島はトンガ王国の主島、 ヌクアロファはトンガタプ島にあるトンガ王国の首都です。
[504] tzdata の Pacific/Tongatapu
は、
元の LMT
を
としました >>502。
[59] トンガは経度180度の東側、
アメリカ日付の領域に位置するにも関わらず、
アジア日付が使われました。
アジア側に拠点を持つ英国の影響下にあったためでしょう。
[505]
Shanks の TONGA は、
から
としました (それ以前は LMT)
>>34。
tzdata の Pacific/Tongatapu
は
西暦1901年を境に としました >>502。
根拠は不明です。
[63] Shanks は他にも幾つかの地域でを標準時制定としていましたが、 根拠不明で、20世紀初頭の意とも思われます。 トンガ王国の場合英国の保護領となった時期に近接しますが、 関係は不明です。
[69] 20世紀前半の諸国の時差資料は、 いずれもトンガを 周辺としています。
[545] 1927年の米軍の時間帯図では、 TONGA IS は で塗られていました >>546。
[538] 1927年から1935年の日本政府の時差の表には、 Tonga Is. は と掲載されていました >>539。 ただし1929年版以降には「東經ノ日附ヲ使用ス」 と注記があり >>539, >>540、24時間加えると となります。 時差が12時間を超えるのを嫌ったのでしょうか。 1927年版に注記がないのは誤りと思われます。
[39] Time Changes には、 1931年に Friendly Islands (Iles Amis) は地方平時 167.40W だった >>1256 (= ) としていました。
[57] 1932年の新聞記事には、 Tonga or Friendly Islands は とありました >>44。
[552] 1935年の米国政府の時差の表では、 Tonga (Friendly) Islands は とされていました >>551。
[543] 1934年の日本の雑誌では、 トンガ諸島とフレンドリー諸島は とされていました >>544。 同時期の他の情報と矛盾するので、誤りの可能性があります。
[541] 1937年版の日本政府の時差の表では、 (= -184.8) で 「東經ノ日附ヲ使用ス」となっていました >>542。 すなわち (= 175.2) となります。 しかし経度は西経170度30分 >>542 (= -11:22) ともされており、誤りと思われます。
[548] 1941年の日本政府の時間帯図では、 TONGA IS は となっていました >>547。
[549] 1950年の米国政府の時差の表では、 Tonga (Friendly) Islands は とされていました >>550。
[48] 1954年の英国の書籍は、 Tonga を としていました >>802。
[553] 1957年のカナダの文献は、 Tonga Islands を としていました >>554。
[557] この時期の資料は と が混在しています。 いくらかの傾向はあるとはいえ、単純な新旧でもありません。 この1分の時差は謎ですが、日本と米国の表が同時期に変更されていることから、 共通の情報源に基づく訂正と推測できます。
[70] 元々の地方時が ですから、明確な近代的標準時が制定されることなくなし崩し的に が標準時と認識されるようになった後に、実は地方時を用いていたことが判明して に修正されたという可能性もありそうです。 あるいは単純に情報源が精度を十分に意識していなかった可能性もあります。
the Tonga or Friendly Islands, twelve hours twenty minutes
[71] 、 トンガ王国は標準時 を採用しました。 >>66 p.255, >>64
[534] 現在この標準時制定についての情報はウェブ上にほとんどなく、 詳細は明らかになっていません。 トンガ王国の1903年法律第6号解釈法を改正した 1945年法律第6号で挿入されされた第20条が、 これを定めていた可能性があります。
[534] トンガ王国の1903年法律第6号解釈法の 1945年法律第6号で挿入され、 1960年法律第9号で改正された第20条は、 をトンガ王国の標準時 (Tonga standard time) と定めています。 >>533
[73] 改正はにあったとされます。 >>66 p.255, >>64 (改正法成立・公布なのか施行日なのか不明) tzdata ではの施行と推定しています >>64。
[515] トンガ王国は1941年まで、ニュージーランド標準時より50分早い を採用していました。しかし1940年代にニュージーランド標準時が変更されたため、 トンガ王国も標準時を遅らせてニュージーランド標準時に揃えるか、 標準時を進めて約50分の時差を維持するかの議論となりました。 外郭諸島の保守派議員の反対もあったものの、 Tungi 王太子 (後の Taufa'ahau Tupou IV 国王) が「時刻の始まる地」の称号を残すことを望んだため、 議会は標準時を進めることに決めました。 >>514
[506] tzdata の Pacific/Tongatapu
は
1941年を境に としています >>502。
tzdata の注釈によると、
Shanks & Pottenger は を変更日としているものの (>>35)、
トンガ王国の観光局員の記事 >>514 を採用しています >>502。
[33] ミネルバ共和国が標準時を定めていたかどうかは不明です。 またトンガ王国併合後にトンガ王国の法令が直ちに実施されるようになったかは不明です。 トンガ王国の法令が適用されるようになったなら、自動的に標準時の規定も適用されるようになったと推測されます。
[38] Time Changes の TONGA ISLANDS には、 標準時 175.00W >>1256 (= ) とありました。
20 Tonga standard time.
Thirteen hours in advance of Greenwich Mean Time shall be deemed and is hereby declared to be standard time throughout the Kingdom. Whenever an expression of time occurs in any official or legal document and whenever the doing or not doing anything at a certain time of day or night or during a certain part of the day or night has an effect in law such time shall unless it is otherwise specifically stated be held to be standard time throughout the Kingdom as declared by this section. (Inserted by Act 6 of 1945, and Amended by Act 9 of 1960.)
[24] 20世紀末に日本で出版された天文学事典は、 21世紀 (2001年) を最初に迎えるのはチャタム諸島 だとした上で、トンガ王国で夏時間 を実施したり、 キリバスの標準時改正で や に変更したりすることが検討されていると述べています。 (フィジーは とされており、夏時刻には言及がありません。) >>23
[29] の英国の Webサイトは、 トンガ王国の Millennium Celebrations Planning and Coordinating Committee が1999年から2000年にかけて(のみ)夏時刻を実施し、 日の出を1時間早めることを検討している、と紹介しています。 それについて Royal Greenwich Observatory は地方時で日の出の時刻を早めたところで意味がないとコメントしています。 >>30
[18] の Webサイトの記事では、 トンガ王国で夏時刻が導入されるとの噂を紹介しつつも、 Honolulu の Tonga Consular Agency の Annie Kaneshiro が new millennium committee は他国との新年争いには参加しないことを決めたと答えており、 夏時刻は実施されないとしていました >>17。
[8] のニュージーランドからの報告記事によると、 トンガ王国の国王は2000年を最初に迎えるため必要があれば夏時刻を導入すると述べていたようです >>11。
[513] の Wall Street Journal で、トンガ王国が夏時刻導入を検討していることが報じられました >>502。
[13] のトンガからの報告記事によると、 トンガ王国の政府は Director of Tourism 兼 Secretary of the National Millennium Committee の Semisi Taumoepeau の提案に基づき夏時刻を実施することで基本合意し、 Crown Law Department で法制面の検討を行ってから正式に実施する運びとなったといいます。 期間は第1土曜日から までとされていました。 >>12
[516] の Eric Ulevik の報告によると、 トンガ王国の director of tourism (兼 National Millennium Committee secretary) の話として、10月から3月の夏時刻実施を提案しており、 政府も基本的に同意していたようです >>502。
[537] トンガ王国の法律第7号 Interpretation (Amendment) Act 1999 (施行) は、 Interpretation Act の第20条を改正し、 トンガ標準時の規定に「枢密院の輔弼による王の布告で別途定める場合を除き」と挿入しました >>536。
[4] の米国の Webサイトの記事は、 トンガ王国の Visitor's Bureau がミレニアム祝祭の観光客誘致のため夏時刻の法制化を推進しているとしていました >>5。 この記事は数年前にトンガ王国が国際法により日付変更線を東側に移動しなかったら、 新年を世界最後に迎えることになっていた >>5 とも述べています。 実際にはそのような事実はなく、キリバスの標準時変更と混同しているのでしょうか。
[518] の Webサイトの記事によると、 からまで (以後毎年10月第1土曜日から4月第3土曜日まで) 1時間進めた夏時刻が実施されることとなりました。 に枢密院で承認されました。 >>519
[520] の Rives McDow からの報告によると、 夏時刻はから まででした。 >>502
[9] 付けのトンガ王国の Webサイトの記事には、 から夏時刻を実施しているとあります >>10。
[6] 付の Reuters の Webサイトの記事には、 国王の命令によりから夏時刻を実施しているとあります >>7。
[521] の Steffen Thorsen からの報告によると、 トンガ王国の Webサイトの記事に当初予定の ではなくに標準時に復帰したと書かれていたようです >>502, >>20。
[507] tzdata の Pacific/Tongatapu
は
に1時間進めて夏時刻 としています >>502。
[508] tzdata の Pacific/Tongatapu
は
に1時間戻して としています >>502。
[3] 終了のとは日曜日で、 は土曜日です。土曜日と日曜日の間の夜に標準時に復帰するという意味で 「土曜日まで」と言っていたのでしょうか。 開始のは土曜日で、 は木曜日です。 とするのは誤りでしょうか。 開始もまたとの間の夜の可能性もあります。
[522] tzdata への報告によると、 2000年度はからまででした。 また夏時刻の期間は11月第1日曜日2時0分から1月最終日曜日2時0分まででした。 >>502 とは土曜日ですが、 土曜日と日曜日の間の夜に切り替えがあったと考えれば、 一応この2つの報告は整合します。
[509] tzdata の Pacific/Tongatapu
は
2000年と2001年の11月第1日曜日の
2時に1時間進めて夏時刻 としています >>502。
[510] tzdata の Pacific/Tongatapu
は
2001年と2002年の1月最終日曜日の
2時に1時間戻して としています >>502。
[523] のトンガ王国のシステム管理者 Pulu ʻAnau からの報告によると、 夏時刻法は3年間の時限立法でしたが、更新されませんでした。 >>502, >>14
[16] の豪州の Webサイトの記事によると、 この年夏時刻が実施されなかったことにより、 予定日より1週間以上経っても小市場よりも向かいの銀行が 1時間進んでいたり、時計修理店の時刻がばらばらだったり、 教会に1時間遅刻する人が出たりと若干の混乱が残っていました。 もっとも前年までの夏時刻の実施も似たような状況で、 更に離島に伝わるまで数週間かかったりしていたようです。 >>15
[40] 2003年中頃、 夏時刻制を完全に廃止するよう国王を住民が説得した >>42 といいます。
この「星のデータベース」は,天文情報処理研究会の教育CD-ROMワーキンググループが平成7年度国立天文台共同開発研究の援助を受けて制作したものを元に,美星町がウェブで公開できる形式に改訂したものです.
INTERPRETATION (AMENDMENT) ACT 1999 No. 7 of 1999.
I assent,
TAUFA'AHAU TUPOU IV, 11th August, 1999.
AN ACT TO AMEND THE INTERPRETATION ACT
[1st July, 1999]
BE IT ENACTED by the King and Legislative Assembly of Tonga in the Legislature of the Kingdom as follows:
1. (1) This Act may be cited as the Interpretation (Amendment) Act 1999.
(2) The Interpretation Act (Cap. 1), as amended, is in this Act referred to as the Principal Act.
2. Section 20 of the Principal Act is amended by inserting a comma at the end of the first sentence and adding the following words thereto:
"unless otherwise proclaimed by His Majesty in Council".
Passed by the Legislative Assembly this 1st day of July, 1999.
Tonga, where time begins with prayers
Nuku‘alofa, Tonga From Matangi Tonga Magazine Vol. 14, no. 4, December 1999. By Pesi Fonua. Tonga is the first country in the world to welcome the Year 2000, at the stroke of midnight on December 31, an hour ahead of any one else. When Tonga adopted Daylight Saving on October 1, it advanced its clock one hour ...
Wednesday 1 December 1999 9:00am
Tonga races to be first to greet 2000
and adopts daylight savings this year from October to March, advancing its clock one hour ahead of everyone ... an Amendment to the Interpretation Act, Vol. 1, clause 20, to allow Tonga to introduce daylight saving. ... that it “had a bearing on tourism in 2000 because both New Zealand and Fiji have daylight saving”. ...
Thursday 1 July 1999 2:00am
DATE IMPORTED:December 30, 1999
The small South Pacific country will be the first place in the world where the new millennium will begin after the King of Tonga, His Majesty Taufa'ahau Tupou IV, decreed that his country would adopt daylight saving on October 1, advancing clocks by one hour ahead of neighbouring Fiji and New Zealand.
Daylight Savings Time will take effect on Oct. 2 through April 15, 2000 and annually thereafter from the first Saturday in October through the third Saturday of April. Under the system approved by on Sept. 10, clocks must be turned ahead one hour on the opening day and set back an hour on the closing date.
[524] 付けのトンガ王国の首相府および MIC (Ministry of Information & Communications) の Webサイトの記事によると、 に3時に進め、 に2時に戻す夏時刻 を実施することとなりました。 >>558, >>525 これはの内閣決定に基づくものでした >>559。
[511] tzdata の Pacific/Tongatapu
は
2016年以後の11月第1日曜日の
2時に1時間進めて夏時刻 としていました >>502。
[512] tzdata の Pacific/Tongatapu
は
2017年以後の1月の15日かそれ以後の日曜日の
3時に1時間戻して としていました >>502。
[56] 、 トンガ王国政府から夏時刻に関する発表はなく、 夏時刻制が廃止されたものと判断されました >>52, >>37。
All clocks and watches in the Kingdom are to be moved ahead one hour at 2am (to 3am) on Sunday the 6th of November 2016 and then turned back one hour at 3am (to 2am) on Sunday the 15th of January 2017. This was decided by Cabinet on Friday 21 October 2016 as a means of extending daylight hours in the evenings to allow for more time for economic and social activities. Daylight saving will mean that Tonga time will move to 14 hours ahead of Universal Time Coordinated (UTC+14hrs) during the period of daylight saving.
26th October, 2016 All clocks and watches in the Kingdom are to be moved ahead one hour at 2am (to 3am) on Sunday the 6th of November 2016 and then turned back one hour at 3am (to 2am) on Sunday the 15th of January 2017. This was decided by Cabinet on Friday 21 October 2016 as a means of extending daylight hours in the evenings to allow for more time for economic and social activities. Daylight saving will mean that Tonga time will move to 14 hours ahead of Universal Time Coordinated (UTC+14hrs) during the period of daylight saving.
Daylight saving is not new to Tonga. It was introduced ahead of the new millennium in 1999 but was discontinued in 2002. Daylight saving is viable in the summer months when daylight hours are longer.
Tonga now joins its neighbors Fiji, Samoa and New Zealand who employ the same strategy.
All clocks and watches in the Kingdom are to be turned back to normal time by one hour at 3am to 2am on Sunday the 15th of January 2017. The daylight saving that is now ceased was a decision decided by Cabinet on Friday 21 October 2016 as a means of extending daylight hours in the evenings to allow for more time for economic and social activities. This cessation of Daylight Saving for the Kingdom of Tonga will mean that Tonga time will be moved back to be 13 hours ahead of Universal Time Coordinated (UTC+13hrs).
10th January, 2017 All clocks and watches in the Kingdom are to be turned back to normal time by one hour at 3am to 2am on Sunday the 15th of January 2017. The daylight saving that is now ceased was a decision decided by Cabinet on Friday 21 October 2016 as a means of extending daylight hours in the evenings to allow for more time for economic and social activities. This cessation of Daylight Saving for the Kingdom of Tonga will mean that Tonga time will be moved back to be 13 hours ahead of Universal Time Coordinated (UTC+13hrs).
The Kingdom of Tonga cancels DST which was previously scheduled to start on November 5, 2017.
[43] Remove unused letters from Rule lines (eggert著, ) https://github.com/eggert/tz/commit/ed991472a575483e35d21b2b8d7bad84d2923d54
[46] The International Date Line () http://www.danstopicals.com/dateline2.htm
[47] The Prime Meridian () http://www.danstopicals.com/dateline1.htm
[49] [tz] Pyongyang Time transition plan announced () https://mm.icann.org/pipermail/tz/2018-April/026439.html
Local Standard Time
[60] [tz] Historical fix for Tonga (, ) https://mm.icann.org/pipermail/tz/2021-March/029881.html
[61] [tz] Historical fix for Tonga (, ) https://mm.icann.org/pipermail/tz/2021-March/029888.html