result file

results file

[130] results file は、 トレイルランニングの試合結果の提出用形式です。

仕様書

[69] UTMB >>1ITRA >>68 がそれぞれの仕様を定めています。 両者はよく似ていますが、細部が異なります。 影響は明らかですが、互いの関係は明記されておらず不明です。

スプレッドシート

[2] UTMB では、 Microsoft Excel.xlsx または .xls 形式のファイルです。 >>1

[119] ITRA には excel file としか記述がありませんが、同様と思われます。 >>68

[139] 対応している Microsoft Excel の版は不明です。

[138] なぜか CSV のような一般的なファイル形式ではなく、 Microsoft Excel 専用形式が指定されています。 他のスプレッドシート製品のファイル形式も認められないようです。

[140] Microsoft Excel 形式でなければ記述できないような機能は使われていません。

[3] 1つのファイルには、 1つのシートだけ含めます。 >>1, >>68


[20] 記述できる順位は1種類だけです。 年齢, 性別等の部門ごとの順位ではなく、 全体での順位によります。 >>1, >>68

[103] UTMB は、個人戦以外に言及していません。

[104] ITRA は、 個人戦や、人数が異なる団体戦の部門がある場合、 それぞれ別のファイルとするよう求めています。 >>68

[105] UTMB は、ステージレースに言及していません。

[106] ITRA は、ステージレースの場合に総合結果だけを記述するよう求めています。 >>68

[114] UTMB は、リレーに言及していません。

[113] ITRA は、リレーの場合区間ごとに別ファイルとするよう求めています。 >>68


[89] ITRA は、 Arial通常書式 (Normal) 色で特殊文字を使わないように指示があります。 >>68

[90] UTMB には言及がなく、不明です。

[91] ITRA, UTMB とも例示では必須の項目を表すために色を使っています。 それに引きづられて色付きの文字を使ってしまいそうですが、 ITRA の規定には反してしまいます。

[92] 通常とは Microsoft Excel の書式機能でデフォルトのものを指して言っているのでしょう。

[93] 特殊文字が何を指しているのかは不明です。

[5] 先頭の見出しとします。 >>1, >>68

[4] 空のを含めることはできません。 >>1


[21] 第2以降は、 走者を1行ずつ記述します。 >>1, >>68

[71] 走者は、 時間の速い順に記述します。 >>1, >>68

[22] UTMB では、 完走しなかった走者は、 順位を付けた走者の後に記述します。 >>1

[120] ITRA は明言していませんが、例示はそうなっています。 >>68

[107] ITRA は、 団体戦の場合、 チームの構成選手ごとに1行ずつ記述するとしています。 >>68

[108] 明記されていませんが、例示によれば同じチームは連続して記述するようです。 >>68


[51] UTMB は、 情報が欠けている走者が多すぎるといけない >>1 としています。 ということは多少なら空欄にしていてもいいのでしょうか。

[102] ITRA は、 空のこまを認めていません。 >>68


[88] ITRA は、 出走しなかった走者 (DNS) は含めないとしています >>68

[121] UTMB には言及がなく不明です。

[7] の名前は見出しの該当するこまに書きます。 >>1, >>68

[6] UTMB では、 次のを含めなければなりません。 >>1

[72] ITRA では、 次のを含めなければなりません。 >>68

[115] UTMBITRA人名名に違いがあります (>>86)。

[15] UTMB では、 次のを含めることができます。 >>1

[84] ITRA では、 次のを含めることができます。 >>68

[85] UTMB には Club がありますが、 ITRA にはありません。

[50] 以上に示した以外のは認められません。 >>1, >>68

[70] の順序が重要かどうか、明確ではありません。 例示は (UTMB の例で省略されている Club を除き) この通り (>>6, >>72, >>15) の順序で使われています >>1, >>68

[83] UTMBITRA では GenderBirthdate, CityBib Number の順序が違います。

[117] ただし ITRA には city, bib number の綴りと順序で書いた例が混在しています。 >>68

順位

[26] 順位は Ranking に書きます。

[27] UTMB の仕様書は 「Ranking」「RANK」「rank」 と表記揺れしていて不正確です。 >>1

[52] UTMB では、 順位1, 2, 3, ...のみ書きます。 >>1

[53] 明確には定められていませんが、 1 を最速とする昇順正整数を順に割り振っていくべきとの意と思われます。

[122] ITRA には明記されていませんが、例示によれば同様と思われます。 >>68


[96] ITRA には時間が同じなら同順位とし、 その次の走者は同着分進めた次の順位を割り当てるよう指示があります。 >>68

[54] UTMB には同着の扱いが言及なく、不明です。


[23] 完走しなかった走者順位は、 DNF とします。 >>1, >>68


[109] ITRA では団体戦でチームの全選手を同順位とします。 例示によれば DNF の場合も含みます。 >>68

氏名

[55] 氏名は、 Last Name / Family name, First Nameに書きます。

[86] UTMB には Last Name がありますが、 ITRA にはかわりに Family name があります。 「n」が小文字なのは、例示でも同じです >>68

[116] ただし UTMB には Family name と書いた例示と Family Name と書いた例示が混在しています。 >>68

[123] なぜか given name という名前ではないので、注意が必要です。 (family namefirst name の組み合わせは、 欧米中心すぎて意味不明です。)


[56] 書き方は明記されていません。

[57] 例示によればラテン文字last name (大文字) と first name (capital case) に分けて書きます。 >>1, >>68

[59] 氏名ラテン文字でない者は、ラテン文字転写することが求められているのでしょうか。

[125] 例示には欧米系でなさそうな人名も含まれますが、 すべてラテン文字だけで書かれています。 (ラテン文字でなければならないとも書かれていませんが...)

[60] に当たる部分を last name / family name に、 に当たる部分を first name に書くと解するべきでしょうか。

[58] ミドルネームの扱いは不明です。

[61] 名前に複数の部分を有しない者や family name を有しない者の扱いは不明です。

[67] 同名の者の扱いは特に定められていません。

[124] 称号, 敬称等は含められないと解するべきでしょう。

[126] 戸籍名や法的氏名に限定する規定はなく、 通称旧姓英語名変名等でも構わないと思われますが、不明です。

性別

[31] 性別Gender に書きます。

[32] UTMB では、 性別男性なら M, 女性なら F とします。 >>1

[33] その他の性別性別不明等の扱いは不明です。 他の値は認められないとあります >>1。 省略可能とも書かれていません >>1

[62] ITRA には規定がなく、不明です。 例示はすべて MF で、それぞれ男女を表すと推測されます。 >>68

[146] results file で容認されているのか定かではありませんが、 ITRAウェブサイト上ではこれ以外の値が使われている事例があります。 性別符号

時間

[28] 時間は Time に書きます。


[25] 時間は HH:MM:SS 形式とします。 >>1, >>68

[29] UTMB にはこの形式がどういうものかは明記されていません。 一般的な解釈に従えば、時分秒単位で、0埋めしたものと思われます。 は3桁以上になっても構わないと解するべきでしょうか。

[94] ITRA にはこれが時分秒を表し、 1時間に満たないときは時を 00 とする、とあります。 >>68

[95] ITRA の仕様書には 「Click here for time formatting instructions」 とありますが、どこにもリンクされておらず、不明です >>68

[129] ITRA の例示には、0埋めして2桁にしたものと、 1桁のままのものが混在しています。 >>68

[127] 秒未満の処理は明記されておらず不明です。


[24] UTMB では、 完走しなかった走者時間は記録しません。 >>1

[30] 記録しないとはどういうことかはっきりしませんが、 実例によれば空欄にするという意味のようです >>1

[87] ITRA では、 完走しなかった走者時間は空欄とします。 >>68


[110] ITRA では団体戦でチームの全選手を同時間とします。 例示によれば DNF の場合も含みます。 >>68

誕生日

[34] 誕生日Birthdate に書きます。


[35] UTMB では、 誕生日YYYY-MM-DD または DD/MM/YYYY の形式によります。 >>1

[37] この形式がどういうものかは明記されていません。 一般的な解釈に従えば、 を4桁、 月日を2桁で0埋めしたものと思われます。 (例示に year, month, day とあり、実例よりこの解釈が肯定されます >>1。)

[98] ITRA では、 誕生日YYYY-MM-DD の形式によります。 年月日を表します。 >>68

[38] は何も指定がありませんが、西暦年と解するべきでしょうか。

[41] 月日は何も指定がありませんが、グレゴリオ暦と解するべきでしょうか。

[39] 月名は数字であり、 英語等の名前は使えないと解するべきでしょうか。


[36] UTMB では、 分離子/- を使えますが、混合はできません。 >>1

[40] 仕様書の説明は明確さを欠きますが、年月日の順序に関わらず、 どちらを使っても変わらないと解するべきでしょうか。

[99] ITRA には / を使えるとは書かれていませんが、 説明に -/ を混在させられない (>>49) ともあり、 一貫していません。

[49] すべての日付は同じ形式でなければならないとされます。 >>1, >>68 同じファイルに含まれる日付の形式が統一されていなければならないという意味と思われますが、 年月日の順序と分離子のどちら (または両方) を「形式」と言っているのかははっきりしません。 ITRA には分離子の方を指すのだと例示があります >>68


[42] 誕生日不明の扱いは不明です。 値を省略できるとは書かれていません。

[97] ITRA には、 「now required the full birthdate」 とあり >>68、かつてはまで特定しない指定を認めていたと思われます。

国籍

[43] 国籍Nationality に書きます。


[44] UTMB では、 国籍は英字3桁の五輪の国符号によります。 仕様書英語WikipediaIOCの国符号の項を参照しています。 >>1

[100] ITRA では、 国籍World Athletics (世界陸連) の国符号によります。 >>68

[101] しかし ITRA の仕様書 >>68 のリンク先はアクセス制限があり閲覧不能で、 詳細は不明です。

[63] ITRA は英字3桁の CIOの国符号とするようにとの指示もあります。 >>68

[118] CIOICO を指す (仏語) と思われます。 UTMBITRA の2つの規定も結局はおおむね同じことになるとは思われますが、 厳密には異なる部分が出てくる可能性があります。

[64] 実例によればすべて大文字で書きます。 >>1


[46] IOC国符号には、現在使われない過去のものや、 以外の特殊なチームを表すものが含まれます。 そうした値の扱いは不明です。

[47] 国符号が割り当てられていない国籍を有する者の扱いは不明です。

[48] 国籍を有しない者、 朝鮮籍など特殊な地位にある者などの扱いは不明です。

[45] 国籍不明や国籍の提出を求めない大会の処置は不明です。 値を省略できるとは書かれていません。 国籍はセンシティブな情報だと思うのですが、なぜ必須とされているのでしょうか。 国の代表による試合ならともかく、一般の大会で参加者の国籍を記入させる必然性はあるのでしょうか。

所属チーム

[65] UTMB では、 Team は説明がありません。 実例には、 所属チーム名をラテン文字英語表記したものが示されています。 >>1

[111] ITRATeam には説明がありません。

[112] ITRA の場合は団体戦の例示があり、 走者たるチームの区別を表すものと思われます。 (それとは別に、個人戦の例示にもチームの記載があります。) >>68

その他

[65] City は説明がありません。 実例には、 都市名をラテン文字英語表記したものが示されています。 >>1, >>68 Club は例示すらありません。 >>1

[66] Bib Number は説明がありません。 実例には、 正整数が示されています。 >>1, >>68

[128] ITRA には City, Team, Bib Number が 「extremely helpful in the event of a lost result」 とだけ注釈があります。 >>68

メモ

[141] 世界各地の大会の結果を国際団体のデータベースに登録する際の提出用ファイル形式として使われています。

[142] 人間がファイルを作成することが想定されているように見えます。

[143] 記述形式の一部に曖昧性が認められていることから、受領した団体も手作業を介して登録しているように思われます。

[131] 仮にも International と称する団体が、なんでこんな欧米人に偏ったデータ形式を定めてるんですかねえ

[132] 近年欧米のIT業界inclusive (包括的) なうんちゃらとかいって言葉狩りが盛んですけど、 そんな誰の得にもならない生産性のないアリバイ作りしてる暇があったら、 こういう現に欧米人以外が抑圧されている差別的なフォーマットを炎上させてくれんもんかねえ

[133] なんでか知らんけどスポーツ方面には欧米風 = 国際・世界、っていう謎の風潮があるよね。 欧米以外の諸国の競技団体はなぜ改善を求めないのか。 それとも求めても相手にされていないのか。

[134] 欧米にもたくさんいるはずの非白人、非キリスト教徒のスポーツ関係者も困ってないのかなあ? 困らないほど現地に溶け込んでるなら結構なことではあるけど...

[137] 今の時代欧米人にこそ男性でも女性でもないと主張する人増えてそうなのに、 それもどうなってんだろうね。

[135] 陸上競技方面では暦法が違うエチオピア人年齢が詐称だ何だとたまに問題になるよね エチオピア暦

[136] 陸上とトレランは近くて遠い分野っぽいから、あまり気にされてない?

[144] 氏名やチーム名の表記揺れをどう吸収するのかは何も定められていません。 別々の大会で違った表記の氏名で登録されてしまうと、 その後の処理で名寄せできるのでしょうかね?

[145] 欧米人以外はローマ字転写ルールの違いでバリエーションが発生しそうですし、 欧米人でもミドルネームの扱いやアクセント付き文字の処置などでバリエーションが起こり得るのではないでしょうか。