[2] 適合文書は、 文書に対する適合条件をすべて満たすものです。 >>1
[3] 文書の適合要件の一部は、 仕様書では可読性のため、 著者に対する適合要件として記述される場合があります。 それらもまた、暗示的に文書の要件を構成するものです。 >>1
[10] authoring tool は、一部の要件を満たさない文書を出力することが許されています。
[6] 文書の適合性を検査する利用者エージェントとして適合性検査器
(バリデーター) があります。適合性検査器は、
仕様書に規定される文書の適合要件を文書が満たしているか否かを検査するものです。
[9] 適合性検査器による検査は、技術的限界から、行わなくて良い (行えない) 要件があります。
[11] 適合と不適合の中間ともいえる obsolete but conforming なる要件がいくつかあります。
[4] かつては、標準化の世界では、 適合する文書の条件を仕様書において定め、 実装は適合する文書を正しく処理することが求められる、 という立て付けが一般的でした。 しかしこの態度は Web において相互運用性の大きな混乱を招き、 Web標準と実世界が著しく乖離することになりました。
[5] HTML5 (現在の HTML Standard) はその状況の改善のため、 文書の適合性と利用者エージェントの処理の要件を完全に分離しました。 HTML5 以後の Web標準は、 入力の文書が適合するか否かに関わらず、 仕様書が任意の入力に対して規定した処理方法に実装が従うことを求めています。