[8] 宇都宮市史 には銘文だけで、写真などはありません。 他書にも見当たらず、胎内銘ということで実見は困難と思われます。
[2] 宇都宮市史 は、 年代銘のみで作者銘などはない、としています。 そして明翁3年とはを表す私年号であろうと推測しつつも、 十二支年が一致しないことにも触れています。 >>1
[16] 現地案内看板、 宇都宮市の文化財情報サイト、 Wikipedia は、 「明応三年」 の銘文があると書いています >>15, >>9, >>14。 その全文は示されていませんし、原文に「明翁」とあることも書かれていません。 いったいどのような事情によるものでしょうか。
[18] 宝蔵寺の所属宗派天台宗のウェブサイトには、 宝蔵寺の現在地への移転が明応3年のことだったとあります >>17。 その根拠は書かれていませんが、寺伝によるものでしょうか。
[20] この銘文には気になる点がいくつもあります。
[5] >>23 でもメインの行の左右に干支を割り振る形式をこういう翻刻にしてる事例を他で見たから、 これも実物みないとどうなのかわからんかもなあ。
[24] 宇都宮市の文化財情報サイトは、 「時代・年代」を「江戸時代」としています。 >>9 詳細は不明ですが、仏像の様式に基づく判定でしょうか。
[25] しかし胎内の墨書銘がなのに仏像が江戸時代というのはちょっと引っかかる話です。 仏像を作るより前にあったものを胎内に収めたからだ、と説明は一応付きますが... 「胎内墨書銘」としか説明がありませんが、 何にどのように書かれているのでしょうね?
[10] このサイトの運営者は 「宇都宮市歴史文化資源活用推進協議会」 と表記されています。 これがどのような団体かウェブ上に詳細な情報は見当たりませんが、 その事務局が 「宇都宮市教育委員会事務局文化課内」 とあることからその性格が推測されます。
[11] このウェブページを含むサイト内各ページの下部には 「Copyright © 2019 Utsunomiya City.AllRightsReserved.」 とあって、宇都宮市が著作権者であるように読めます。 ところが同じサイトの 利用規約 ページには
本サイト上に掲載しているすべての情報(文書や写真、イラスト、映像等)及び内容に関する諸権利は宇都宮市歴史文化資源活用推進協議会に帰属します。一部の画像等の著作権は原著作者が所有しています。
とあって >>12、矛盾します。おもしろいことにこの 利用規約 のページにも 「Copyright © 2019 Utsunomiya City.AllRightsReserved.」 とあります。 (宇都宮市歴史文化資源活用推進協議会が法人格を持たず、 法的な権利者は宇都宮市という可能性も?)
ユーザーからご提供いただいた個人を特定することができる情報は、宇都宮市個人情報保護条例に基づいて、適正に取り扱います。
ともあって >>12、 宇都宮市歴史文化資源活用推進協議会が市条例の対象となる行政機関(?)であることが知られます。
[26] 亥年が3年になる日本の元号と「明」が入る他地域の元号を探してみた:
[28] やはりというか、当てはまるものが多い。
[27] 「辛」を音? 字形? で「壬」に誤ったり、 「癸」を字形? 訓? で「壬」に誤ったり、 ですかねえ?
[31] 元号名が1文字しか合っていなくて干支が1文字もあっていない明応説は、 ちょっと根拠が弱すぎるのでは。
[32] かといって元号名無表記だとすると、なぜ省略したのか、そんな普通でない表記にする必要があったのか、という疑問が。
[33] 実は未発見の銘文前半があるとか。でも胎内でそんな急激に劣化して読めなくなるとも思われず。