[9] Webブラウザーの閲覧文脈は、 navigate により次々と Webページの遷移を行ったり、スクリプトによって Webページ内での状態を変化させたりして変化してゆきます。 こうした変化の各段階を記録したものを履歴といいます。
[5] 多くの Webブラウザーは履歴上を「戻る」、「進む」 といった操作を利用者インターフェイスで提供しています。 1段階だけではなく、メニューなどを提示して複数段階移動することができる Webブラウザーもあります。こうした移動は ⊿ 付きの履歴の探索操作として扱われます。
[2] History
インターフェイスの仕様は、
セッション履歴をどう利用者に提示するか制限するものではありません >>1。
[3] navigate や History
の操作はセッション履歴を編集することがありますが、
これは必ずしもその通りに利用者に示さなければならないわけではない HTML Standard
とされています。
[8] 著者が pushState
を濫用した場合のため、
複数段階移動するためのメニューに状態オブジェクトが異なり文書が異ならないエントリーへの移動を表示しなかったり、
状態オブジェクトのみ異なる移動と URL が異なる移動で2種類の移動操作を提供したりすることも考えられます >>1。
[18]
replaceState
が乱用された場合 (開発者の能力不足により不適切に使われている場合を含みます。 replaceState
で上書きされたセッション履歴上の URL
に利用者がアクセスする手段を提供するべきでしょう。
[19] 多くの Webブラウザーは、 Webブラウザーのプログラム (プロセス) を一旦終了した場合であっても、次に起動したときに前のセッション履歴の全体を復元する機能を実装しています。 平成時代の中頃から実装されるようになり、今では当然の機能になっています。
[20] セッション履歴の復元は、Webブラウザーのプロセスの一部又は全部が不意に強制終了させられた場合であっても機能するべきです。 現在の多くのWebブラウザーはクラッシュ対策でそのような機能を備えています。
[22] このような復元機能は、 標準的なセッション履歴以外の >>18 のような履歴機能も含めて復元するべきです。
[23] 最近の Chrome は行き過ぎた HTTPS化が酷いです。 素のHTTPで開いていた頁がWebブラウザーの再起動後に勝手に HTTPS に切り替わっていたりします。
[6] 多くの Webブラウザーは、セッション履歴とは別に、(セッションに関わらず) 最近表示したページの一覧を表示する機能を実装しています。そうした一覧からの移動は、 セッション履歴の移動ではなく新たな navigate として実装されているのが普通です。
[10] Using Graphic History in Browsing the World Wide Web http://www.w3.org/Conferences/WWW4/Papers2/270/
[11] Graphical History - Torisugari の日記 http://slashdot.jp/~Torisugari/journal/357506?from=rss (名無しさん 2006-11-18 02:32:41 +00:00)
[12] Graphical History その2 - Torisugari の日記 http://slashdot.jp/~Torisugari/journal/357584?from=rss (名無しさん 2006-11-18 02:32:59 +00:00)
[15] chrome.history - Google Chrome ( ()) https://developer.chrome.com/extensions/history
[17] Firefox の履歴一覧表示ウィンドウは表示順で整列されていて、 履歴から開き直すとその項目が今日の最新のところに移動してしまいます。 これがすごく使いにくい。履歴を遡って目的のページを探したいときにいちいち順番が入れ替わって選んだページ = 最後に表示されたページにスクロールしてしまう。
メニューにはこの挙動をオフにする項目がちゃんと用意されています。 なぜこの困った挙動の方がデフォルトなのかが謎。