学年別漢字配当表

学年別漢字配当表

[1] 1887年に文部省が小学校の教科書で教える漢字約2000字を発表したそうです。

[2] 1900年 (明治33年) 8月21日の文部省令第14號 小學校令施行規則 では、小学校で教育する漢字の目安として 約1200字を示しています。 (ちなみに、この施行規則で平仮名片仮名が確定しました。)

[3] 1908年 (明治41年) 9月7日の文部省令第26號および文部省訓令第10號で、 >>2 の仮名の表と漢字の表が、失敗であったとして削除されました。

[4] 1948年 (昭和23年) 2月16日には、 内閣訓令第1号・内閣告示第1号当用漢字別表が制定されました。 国語審議会答申に基づき当用漢字表から881文字を選んでいます。 当時一般に教育漢字と呼ばれました。

[5] >>4当用漢字字体表の1年前ですが、 どういう字体が使われていたのでしょうか?

[32] 官報 1948年02月16日, 大蔵省印刷局, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/2962853/1/4

[33] 文書統計事務提要 第二巻, 佐野小門太 編述, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/3451879/1/746 (要登録)

[6] 1958年 (昭和33年) には、小学校学習指導要領の一部として 学年別漢字配当表が発表されました。1年46字, 2年105字, 3年187字, 4年205字, 5年194字, 6年144字を選んでいます。 すべて、当用漢字表に含まれる文字です。

[7] >>6 当用漢字別表との関係は?

[8] 1968年 (昭和43年) 4月13日には、教育課程審議会の答申を受けて 小学校学習指導要領 (>>6 の改訂版) が制定されました。 学年別漢字配当表には1958年の表の他、 備考欄に115文字が追加されました。

[9] 1977年 (昭和52年) にはまた小学校学習指導要領 が改訂されました。 学年別漢字配当表では 標準字体が使われています。この字体はかつての文部省活字を基にしたといわれており、 現在では教科書体と呼ばれています。

[10] 1989年 (平成元年) にも小学校学習指導要領 が改訂されました。学年別漢字配当表は 1年80字, 2年160字, 3年200字, 4年200字, 5年185字, 6年181字の合計 1006文字に改められました。

[19] その後1998年 (平成10年) 12月14日の文部省告示第175号と 1999年 (平成11年) にも小学校学習指導要領 が改訂されていますが、学年別漢字配当表 は変更されていません。

注: おそらく、ここに示した以外にも学習指導要領は改訂されていますが、 学年別漢字配当表が修正されたのはこれですべてです。

[27] 「熊」や「岡」 小学校で学ぶ漢字 20字追加案 | NHKニュース ( (日本放送協会著, )) http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160517/k10010524421000.html

追加案の20字は

茨、媛、岡、潟、岐、熊、香、佐、埼、崎、滋、鹿、縄、井、沖、栃、奈、梨、阪、阜

[28] 平成29年(2017年)告示小学校学習指導要領における学年別漢字配当表の変更点|Colorless Green Ideas () https://id.fnshr.info/2017/02/18/kyo-kan-2017/

[29] 別表 学年別漢字配当表:文部科学省 (, ) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/koku/001.htm

[30] 教科書体, 学参フォント