[4] 日本国民は現役の天皇や上皇を天皇陛下、上皇陛下とお呼びするのが通常の慣習であり、 日本の法令の定める所でもありますが、 辞典類等では悩ましいこともあります。
[5] また天皇や上皇が現地位に就く前の事柄に言及するときの書き方にも迷うことがあります。
[6]
上皇陛下のように公務とは別に学術論文を出していらっしゃると、
その引用時に通例通りで本当に良いのか躊躇してしまうこともあります。
[25] ノート:今上天皇(現代) - Uyopedia, , http://uyopedia.a.freewiki.in/index.php/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E4%BB%8A%E4%B8%8A%E5%A4%A9%E7%9A%87%EF%BC%88%E7%8F%BE%E4%BB%A3%EF%BC%89
[3] Wikipedia‐ノート:記事名の付け方/日本の皇族/当代天皇の項目名について - Wikipedia () https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia%E2%80%90%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E8%A8%98%E4%BA%8B%E5%90%8D%E3%81%AE%E4%BB%98%E3%81%91%E6%96%B9/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%9A%87%E6%97%8F/%E5%BD%93%E4%BB%A3%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AE%E9%A0%85%E7%9B%AE%E5%90%8D%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
[12] Wikipedia:井戸端/subj/現在の天皇陛下の本文中での表現の仕方 - Wikipedia () https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E4%BA%95%E6%88%B8%E7%AB%AF/subj/%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E3%81%AE%E5%A4%A9%E7%9A%87%E9%99%9B%E4%B8%8B%E3%81%AE%E6%9C%AC%E6%96%87%E4%B8%AD%E3%81%A7%E3%81%AE%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E3%81%AE%E4%BB%95%E6%96%B9
[10] Wikipedia は天皇在位中の項目名を明仁としていました >>1。 上皇となってからは上皇明仁としており、 他記事からのリンクでは明仁天皇、明仁上皇とすることもあります。
[9] 在位中・在命中の天皇や上皇を名前で呼ぶことは、 一般的、歴史的な慣習を逸脱しています。 政府や皇室で行われる表記とも異なります。 マスメディアも通常そのような表記は行いません。 Wikipedia がそのような独特の表記法を採用した理由はあるのでしょうか。
[11] 通常「上皇陛下」または「上皇」と表記するべきと考えられますが、 Wikipedia の影響なのか「明仁上皇」と表記する記事が Web 上ではままみられます。
[1] 明仁 - Wikipedia ( ()) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E4%BB%81
[8] 無色さんはTwitterを使っています: 「子ども向けの偉人伝シリーズでは先代の天皇(既に子ども向けの伝記があるの。年号が変わったのにあやかってのことだと思うが。北条義時が最近何冊も出たり、あの世界も大人向けと同様というか大人に買わせるために、けっこうミーハー)は「平成の天皇」とされていた。さすがに出版社はぬかりなし。」 / X, , https://twitter.com/huibishou/status/1688367634289684480
[21] 今上天皇 - Uyopedia, , http://uyopedia.a.freewiki.in/index.php/%E4%BB%8A%E4%B8%8A%E5%A4%A9%E7%9A%87
過去にも「延暦天皇」・「貞観天皇」など、当今の天皇を「元号+天皇」で呼称した例があり、伝統的観点からは必ずしも間違いとはいえない。
「元号+天皇」を巡る問題意識
[14] 当代、前代の天皇に限らず、歴史上の天皇の呼称をどうするかにも、いろいろ問題はあるようです。
[15] 現代人は表記の統一を好む傾向があって、人名にもその矛先が向かっています。 特に辞典類は顕著で、現代において本名 (上の名前 + 下の名前) と考えられるものに統一しようとする力が働きます。 現在の日本人名の制度が統一する前の前近代の人名制度における 「本名」とはなにか、というのは実は難題ですが、とにかく統一しようとします。
[16] ところが皇族は上の名前 + 下の名前の標準形にできないためなのか、 敬称をつけないわけにはいかないからなのか、 誰々親王、誰々内親王、誰々王、誰々女王のような形式が用いられます。 臣下には敬称や役職をつけない場合でもです。 ここで一貫性が破れています。
[17] しかしそれを標準としつつも、親王等を省く表現も用いられることがあります。 なので一貫性が二重に破れています。こちらを標準にすれば一貫性は保たれるのですが、 そういう慣習にはなっていません。
[18] では天皇、皇后もこの方式でいけるかと思いきや、そうはなりません。 天皇は即位後に元の誰々親王の形で呼ばれることはなくなるからです。 それで誰々天皇、誰々皇后のような形で呼ばれることになります。 ところが天皇、皇后は親王のような(ほぼ)終身の地位ではなく、 在任期間のある役職です。在位期間は良いとして、即位前、退位後もその呼び名でいいのか疑義が生じます。 ここでまた一貫性が破れる、というかいろいろなやり方が出てきます。
[19] 1つは生涯を通じて誰々天皇で通すやり方です。 誰々天皇は幼少時に何々しました、のような言い方はあまり違和感がありません。 しかし中大兄皇子のように即位時の事績が多いと、 違和感が出てきます。 また、退位後は誰々上皇、誰々法皇といわないとやはり違和感があるようです。
[22] 平成改元時の新聞報道、新旧天皇の呼称は – CharlieInTheFog, https://charlieinthefog.com/2019-04-30-075141/
さて、翌8日付朝刊では表記が分かれます。「昭和天皇」という表現がみられ始めます。厳密には7日付夕刊でも見出しに取る社がありましたが、本文でことわりなく使うのは8日付朝刊が最初。毎日と読売が「昭和天皇」を使い、裕仁をしのぶ内容の記事では「天皇陛下」も引き続き使われました。
正式には贈り名(諡)としての「昭和天皇」は即した明仁が後日決めることになっています。このときは1月31日になってやっと正式に決まりました。
[24] XユーザーのATSUJINさん: 「令和天皇御即位記念大鳥居建立記念碑 #230729浜通り収鋲 もう「令和天皇」でいいんですか? https://t.co/llsSo0C8FK」 / X, , https://x.com/atsatsatsa/status/1686008343373172736