型録

型録

[1]SGML公開識別子からシステム識別子への変換を定義する文書, あるいはその文書形式。

SGML 型録の形式

[7] ABNF です。厳密な定義は >>2 の仕様書に載っている SGML//生成規則//表記法によるものを参照して下さい。

PUBLIC
指定した公開識別子で識別される実体の実体文を、指定した保管物体識別子で識別される物体とする。
ENTITY
名前が実体名指定と一致する実体の実体文を、指定した保管物体識別子で識別される物体とする。
DOCTYPE
文書型名が実体名指定と一致する文書実体文書型定義外部部分集合となる実体文を、指定した保管物体識別子で識別される物体とする。
LINKTYPE
連結型名が実体名指定と一致する連結型宣言で指定される実体の実体文を、指定した保管物体識別子で識別される物体とする。
SGMLDECL
指定した保管物体識別子で識別される物体をSGML宣言の入った実体として使用する。
DTDDECL
公開識別子が文書型宣言のものと一致する文書実体について、指定した保管物体識別子で識別される物体を SGML 宣言の入った実体として使用する。
DOCUMENT
指定した保管物体識別子で識別される物体を構文解析を開始する実体として使用する。 (この見出し語を使った指定が複数あることは、禁止はしないが認めもしない。)

[8] SGML 宣言は、

  1. 文書に明示されているもの
  2. DTDDECL で指定されたもの
  3. SGMLDECL で指定されたもの

という優先順を持ちます。

もちろん、文書型宣言は具象構文が事前にわかっていないと読めないのですが、 大体の SGML 文書はその辺りは規格参照具象構文と同じでしょうから、 ほとんど問題ないでしょう。

XML 型録

[13]

型録 catalog は、「対応付け」情報を含む論理構造です。 1つの型録は物理的に1つ以上の型録項目ファイルを含みます。 型録項目ファイルは型録項目の集合を含む文書です。 <http://www.oasis-open.org/committees/entity/spec.html#s.terminology>

[9] OASIS は、 TR 9401 (SGML Catalog) を XML 化した仕様として XML Catalogs <http://www.oasis-open.org/committees/entity/spec.html> を定義しました。 TR 9401 の SGML もどきとは異なり、 こちらは完全に XML 風の文書として記述できます。 基本的には XML で意味がある機能だけですが、それ以外の TR 9401 の機能の写像も定義しています。

[15] <http://www.oasis-open.org/committees/entity/spec.html#s.res.fail> によれば、資源が XML 型録であるためには、 次の条件をすべて満たす必要があります。

応用は、これ以外の形式の型録を扱うことができても別に構いません。

メモ