[1] HLink の hlink
要素は、リンクである要素と、
リンクとその要素の属性との関係を記述する要素として提案されていたものでした。
[11] HLink および XHTML2 WG が支持を集められず解散してしまい、この要素もほとんど使われていません。
[7] この要素の名前空間は http://www.w3.org/2002/06/hlink
でした >>2。
[8] この要素は The HLink Module に所属していました >>2。
[9] この要素は hlinks
要素の内容で使用できることになっていました >>2。
[3] >>1 のように HLink 文書内で使う場合のほかに、 HTML に埋め込む場合には head 要素内で使う例が Usage <http://www.w3.org/TR/hlink/#s_usage> にあります。 但し要検討とされています。
個人的には、 head
要素内で使うのであれば直接 hlink
要素を複数入れるよりは、 hlinks
要素を1つ head
要素に入れて、その下に必要なだけ hlink
要素を入れた方が構造がすっきりすると思っています。
[4]
>>3 しかし hlink
要素を複数個必要とすることはあまりなさそう。
[5] あっても2,3個程度で。
[12] 適用対象となる要素を識別するための属性として、
namespace
と element
が定義されていました。前者は名前空間URLを指定するもので必須、
後者は名前であれば要素を表し、*
であれば定義されている要素すべてを表し、
属性が指定されていなければ大域属性 (当該名前空間に所属する属性)
についての記述であることを表すとされていました。 >>2
[10] それ以外には、リンクの性質を表す次の属性が定義されていました >>2。
locator
: リンク先effect
= new
, replace
,
embed
, submit
, map
: リンクの効果actuate
= onLoad
, onRequest
,
onRequestSecondary
: リンクの発動タイミングreplace
: リンクが置換する対象role
: リンクの役割 (リンク関係型)shape
: 画像マップの図形coords
: 画像マップの座標contentType
: HTTP Accept:
onSuccess
= processChildren
,
ignoreChildren
: 処理成功時の動作onFailure
= processChildren
,
ignoreChildren
, warn
, fail
: 処理失敗時の動作contentType
属性は HTML の type
属性に由来するものと思われますが、 XHTML2 同様に HTML
の属性とは違って、ヒントではなく HTTP Accept:
ヘッダーの値として使われるものを指定することになっていました。[15] 2002年版 >>14 では contentType
属性は mediaType
属性でした。更に次の属性が定義されていました
>>14。
from
: XLink xlink:from
to
: XLink xlink:to
arcrole
: XLink xlink:arcrole
label
: XLink (xlink:title
?)reverseRole
role
、reverseRole
は HTML の rel
、rev
に相当するもののようです。2002年版に XLink の属性に相当するものが含まれているにも関わらず
xlink:role
が含まれていないのですが、
XHTML2 WG としては HTML の rel
と XLink
の xlink:role
を同義と見なしていたということでしょうか。[16] 2002年版 >>14 にはフォーム提出にも拡張する構想があることが記載されています。
effect=submit
は2002年版から既にありました。
method
属性や enctype
属性に相当するものを追加するつもりだったのでしょうか? あるいは XForms
との何らかの統合を考えていたのでしょうか。2010年版までにその計画が削除されたのはなぜでしょうか。[20] 2002年版では、 @
と属性名を連ねたものを指定すればその機能の指定は当該属性の値により、
それ以外ならそのままの値として解釈することになっていました >>14。
2010年版では locator
属性と locatorValue
属性のように Value
を後に付けた属性群が追加されていて、
前者なら属性名として解釈して当該属性の値により、
後者なら属性値そのものを使うことになっています >>2。
両方指定された場合は、 locator
の方が採用されます >>2。
[23] 属性値が実値と属性値参照の両者を含みうるという「magic attr」はみんなきもいと思っているようだ >>22。
hlink
要素の指定で重複が生じることがありますが、 それをどう処理するべきなのかは不明です。