[8] Shanks & Pottenger は、世界各地の標準時の変更履歴をまとめた書籍です。
[38] The American Atlas は、 Thomas Shanks による米国内各地の標準時の変更履歴をまとめた書籍です。
[46] 元は占星術師向けオンラインデータベースとして編纂していたものを書籍化したと PREFACE TO THE FOURTH EDITION には記載されています。
[35] 版 「First Edition」
[25] 版 「Fourth Edition」
[45] この第4版で徹底的な調査を行い大規模な改善が行われたと PREFACE TO THE FOURTH EDITION に記載されています。
[19] 「Expanded Fifth Edition」
[47] 第5版では United States Geological Survey Geographic Names Information System により地理座標の大幅増補を行いましたが、 標準時変更情報はそれほど大きく変わっていない、と PREFACE TO THE FIFTH EDITION にはあります。
[39] Expanded Fifth Edition の奥付には「First Printing, July 1978, Ninth Printing, October 1997」 と書かれています。 PREFACE TO THE FOURTH EDITION と PREFACE TO THE FIFTH EDITION が掲載されています。
[17] 発行日について >>28, >>26, >>18 など諸説あります。「Fifth Edition」とは表紙に「Expanded Fifth Edition」 と書かれているもののことで、1990年から1997年まで (その後は不明) に何度か印刷されている、 と解釈すると綺麗に収まります。
[37] The International Atlas は米国本国以外の世界各地のデータが掲載された書籍です。
[13] 1999年版 「Revised Fifth Edition」
[23] Amazon の書影には「Revised Fifth Edition」とあります。
[68] 2003年版 「Expanded Sixth Edition」
[69] 表紙には「Expanded Sixth Edition」とあり、奥付の著作権表記には 「Sixth Edition, 2003」、「First printing, 2003」とあります。
[10] Amazon の書誌情報では2005年 >>1 12月 >>5 となっています。 書影には 「Expanded Sixth Edition」 とあります。
[71] 世界版 (2003) の著者近況欄には、 The American Atlas と The International Atlas の電子版 PC Atlas を Shanks が開発中だと記載されていました。
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The PC Atlas
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[53] 世界各地主要都市の標準時 (夏時刻等を含む。) の変更の履歴をまとめたものです。
[54] 国ごと (米国版は州ごと) に変更履歴のパターンが1つ以上掲載されています。 加えて国内主要都市のリストがあって、どのパターンを採用しているかと、 経緯度、地方時の値が記載されています (この都市リストの割合がかなり高い)。
[55] 巻頭の説明文が何ページかある他は、ほぼすべてこのデータページです。 米国版の一部の州には数行程度の補足説明があるのを除いて、 データに関する説明や出典情報はまったく含まれていません。
[73] 世界版巻末には INDEX があり、本編の主要地名が列挙されていますが、 いくつか本編にない地名も挙げられており、ページ数のかわりに緯度と経度が示されています。 (標準時情報はありません。) 例えば英領チャゴス諸島が該当します。
[57] 米国版には米国の各州とプエルトリコの情報が含まれています。
[58] 世界版には米国以外の各国の情報が含まれています。 米国の海外領土の情報も含まれています。プエルトリコも含まれています。
[62] 米国版は620ページほど、世界版は450ページほどで、どちらもかなり重たい書籍です。
[59] この種のデータベース (時差の表) の中では前にも後にもこれを超えるものはない詳細なものです。
[60] しかし tzdata が誤りとして不採用にしている箇所も多く、 内容の正確性には疑問が残るものです。データの出典が説明されていないため、 再検証することも困難です。
[61] 本書ではすべての変更が分単位で記述されていますが、 実施の根拠となる法令でそもそも日単位でしか規定されておらず切り替え時刻の根拠が不明なものや、 切り替え時期が不明でおおよその時期を示したに過ぎないのではないかと疑われるデータもあります。 しかし不正確かもしれないという旨も特に注記はありません。
[78] 時刻が不明の場合、0時0分としている可能性が高いと思われます。 日付が不明の場合、1月1日としている可能性が高いと思われます。 は時期不明を表している可能性が高そうです。
[70] 米国版 PREFACE TO THE FOURTH EDITION には、 sundial time vs local mean time や19世紀末の標準時が採用されていった時期の取り扱いに課題が残ると言及があります。
[40] 米国版 (1997) 収録の PREFACE TO THE FOURTH EDITION によると、 その主たる情報源は、次の4つです。
[48] 同 ACKNOWLEDGEMENTS にはその他に次の出版物が示されています。
[75] 世界版には出典が示されていません。
[76] 米国版の出典の1つ Time Changes シリーズには加墨版と世界版があり、 Shanks も時系列的には参照できたはずですが、 Shanks 世界版の編纂に使われたかは不明です。 両者の内容は共通しているところも多いですが (怪しい記述が共通している箇所がいくつもあります)、 違うこともあります。
[56] Shanks は、 tzdata が基本的なデータの出典としている書籍です >>7。
[63] Astrolabe は著作権侵害であると提訴しましたが、 EFF が tzdata 側の立場から介入した結果、 標準時変更という事実を出典として用いただけであるから著作権侵害ではないとして主張は取り下げられました >>15。
[77] Shanks は世界中の都市の緯度・経度やそれぞれの時間帯の変遷を詳細に記述しているのに対し、 tzdata は1970年以後の異なりに限った時間帯の変遷で、 近代的標準時制度以前の都市ごとの時刻の違いはカバーしておらず、 両者のボリュームはまったく違います。 tzdata には Shanks 出版以後の標準時の改正や過去の情報の修正もかなり含まれています。 データベースとして見ても、両者はまったく別物といえます。
[80] Cite Shanks & Pottenger better (eggert著, ) https://github.com/eggert/tz/commit/1e3dc59acae2568e8561dc5f31f88a8926d2eef5
[81] [tz] A simple solution to have zones merge into another zone (, ) https://mm.icann.org/pipermail/tz/2021-June/030281.html