RFC 6270

tn3270: URL

[1] tn3270: URL は、 TN3270TN3270E によりアクセス可能な資源を表します >>2 1.

目次

  1. 仕様書
  2. 構文
  3. authority
    1. userinfo
    2. host
    3. port
  4. 歴史
    1. RFC 1630
    2. RFC 1738
    3. RFC 6270 (2010-2011)
  5. 実装
  6. 関連

仕様書#

構文#

[7] tn3270:ABNF 構文は次の通りです。 >>2 2.1.

     tn3270-uri       = "tn3270:" "//" authority ["/"]

authority#

userinfo#

[11] userinfoTN3270 / TN3270E で接続する際の Telnet Authentication option (RFC 2941) による認証情報を表します。 >>2 2.2

[12] >>2RFC 3986 を参照しており、 >>2 でも RFC 3986 でも明確にしていませんが、 : で区切ることにより利用者名合言葉を指定できます。 (>>2 のより古い I-D ではもっと明確になっていました。)

host#

[8] host必須であり、 TN3270 / TN3270E で接続するホストを表します。 >>2 2.2

[9] 「必須」の意味は明記されていませんが、空文字列であってはならないということでしょうか。

[10] 接続に使うという以上の意味は明記されていませんが、通常の DNS などによって名前解決する名前、あるいは IPアドレスということになるのでしょう。

port#

[13] portTN3270 / TN3270E で接続するポートを表します。 >>2 2.2

[14] 既定のポート番号23 でなければなりません>>2 2.2

歴史#

RFC 1630#

[4] RFC 1630 では telnet: と共に tn3270: にも言及されていましたが、 BNF 構文はなぜか telnet: のものしか規定がありませんでした。

RFC 1738#

[6] RFC 1738 では scheme 名だけ予約されており、構文などの具体的な規定はありませんでした。

RFC 6270 (2010-2011)#

[24] RFC 1738 は廃止され、実質的な規定もないまま IANA 登録簿に tn3270: URL が予約されたままになっていましたが、 RFC 6270 によりようやく IETF 的に正式な定義がなされました。 RFC 6270IETF 標準化過程 RFC です。

実装#

[25] URL Schemes Supported in Lynx ( 版) <http://lynx.isc.org/lynx2.8.5/lynx2-8-5/lynx_help/lynx_url_support.html#telnet_url>

[26] >>25 によれば、 Lynx では実際の処理は他の適当なソフトウェアに任せているものの、 大抵は password が指定されていたとしても無視して利用者に問い合わせるようです。

関連#

[27] tn3270: は歴史的に telnet:rlogin: とまとめて扱われることがよくありました。 いずれもプロトコルが違うだけで構文は共有していました。