Disposition-Notification-options

Disposition-Notification-options

RFC 2298 <urn:ietf:rfc:2298> で、 Disposition-Notification-To:領域 とセットで定義されています。 MDN (Message Disposition Notification) を送るに当たっての要求を書くんですが、 RFC 2298 では実際の 値は定義していません。将来のための予約だけ。

BNF

  1. Disposition-Notification-Options = "Disposition-Notification-Options" ":" disposition-notification-parameters
  2. disposition-notification-parameters = parameter *(";" parameter)
  3. parameter = attribute "=" importance "," 1#value
  4. importance = "required" / "optional"

このように、ステキで逸般的な構造をしています。 RFC 822 ABNF での定義らしいですが、もしかして 1#value とか "," の前後に FWS が挿入できたりするんでしょうか。

[3] RFC 3335 (インターネットEDI, IETF 提案標準) 5.2 は再掲なのかプロファイル的再定義なのかよくわかりませんが、 構文が

parameter = attribute "=" importance ", " 1#value"

とされています。構文の記法についての説明が全然ないので FWS が自由に挿入できるのかは分かりませんが、 読点の後に1つ SPACE を入れることを求めているようです。 実際 RFC 3335 に示されている例 (>>4) ではそのようになっています。

パラメーターたち

"required" つきのがあって、それを MUA が理解出来ない場合は、 "failed" disposition-type 以外の MDN を送ってはいけません。

属性名は、 IESG で認可された標準化過程または実験 RFC で定義されて、 IANA に登録されたものでなければいけません。 または、例によって "X-" 名を実験目的に使うことが出来ます。

[5] RFC 3335 5.2 で2つ引数が定義されています。 (なぜか IANAREG には登録されていません。同じ RFC で規定されている MDNReceived-content-MIC 欄は登録されているのに。)

     signed-receipt-protocol=optional, <protocol symbol>;

<protocol symbol>:

pkcs7-signatureS/MIMEIETF 提案標準RFC 3335
pgp-signaturePGP/MIMEIETF 提案標準RFC 3335

署名付き受領証を要求します。

     signed-receipt-micalg=optional, <micalg1>, <micalg2>,...;

<micalgn>:

md5MD5IETF 提案標準RFC 3335
sha1SHA-1IETF 提案標準RFC 3335
rsa-md5MD5IETF 提案標準 (歴史的) →md5RFC 3335
rsa-sha1SHA-1IETF 提案標準 (歴史的) → sha1RFC 3335

署名付き受領証の MIC 算法を指定します。 最初程優先度が高いものです。署名付き受領証を要求する時は必須です。

なお、 MDNReceived-content-MIC 欄と対応します。が、そちらの可能な値は RFC 1847 に基づく IANAREG を参照しているのに、 こちらはなぜかそうではなく、登録制度もないようです。

[2] 名前:

Alternative-available代替版が利用可能[RFC 3297]
Alternative-not-available代替版が利用可能ではないRFC 3297

[7] RFC 3335signed-receipt-protocolsigned-receipt-micalg は誤って Content-Disposition:IANA登録簿に登録されていましたが、現在は削除されており、また >>1 にも登録されているようです。

[4]

Disposition-notification-options:
  signed-receipt-protocol=optional, pkcs7-signature;
  signed-receipt-micalg=optional, sha1, md5

RFC 3335 5.2

その他

message/partial媒体型では、「内側」に入れることになってます。

[6] RFC 4130 - MIME-Based Secure Peer-to-Peer Business Data Interchange Using HTTP, Applicability Statement 2 (AS2) ( ( 版)) <http://tools.ietf.org/html/rfc4130#section-7.3>

[8] RFC 4130 - MIME-Based Secure Peer-to-Peer Business Data Interchange Using HTTP, Applicability Statement 2 (AS2) ( ( 版)) <http://tools.ietf.org/html/rfc4130#appendix-A.1>

[9] RFC 8098 - Message Disposition Notification () <https://tools.ietf.org/html/rfc8098#section-2.2>