行 (CSS)

[4] 行内書式付け文脈において行内箱は水平方向に順に配置され、行 (line) を形成します。この時、1つの行を形成する行内箱を含んだ矩形の領域 (rectangular area) のことを行箱 (line box) といいます。

仕様書

[5] 行箱の幅 (width) は包含ブロックと、浮動 (float) が存在するか否かによって決まります。 >>3

[10] 左辺 (left edge) は包含ブロックの左辺に接します。右辺 (right edge) は包含ブロックの右辺に接します。ただし、浮動箱 (floating box) が包含ブロックの辺と行箱の辺の間に入ることもあります。 >>3

ですから、同じ行内書式付け文脈にある行箱は通常はすべて同じ幅で、包含ブロックの幅と同じになるわけですが、浮動 (float) によって利用可能な水平方向の空間が限られているなら、行幅同士で変わってくることもあります。>>3

[13] 行内の行内箱の幅の和が行箱の幅よりも小さい時には行箱の中身の水平方向の分布は 'text-align' 特性によって決まります。 'justify' なら利用者エージェントは行内箱 (行内表箱 (inline-table box) や行内ブロック箱 (inline-block box) を除きます。) の中の間隔 (space) や語 (word) を伸長 (stretch) して構いません。 >>3 'left' なら左に、 'right' なら右に詰めて配置されます。

[12] 行箱は包含ブロックの上 (top) から順に並べられます。

[6] 行箱の高さ (height) は、

...

[7] 行箱の高さはそれに含まれる箱のいずれよりも大きいです。各箱の高さが行箱より小さい時の垂直方向の揃え方は 'vertical-align' 特性で決まります。揃え方によっては一番高さの大きな箱の高さよりも行箱の高さの方が大きくなることもあります。 >>3

[11] 同じ行内書式付け文脈にある行箱は、通常はそれぞれ違った高さを持ちます。 >>3

[8] 1つの行箱の中で行内箱を水平方向に収めることができない時には、複数の行箱を垂直方向に積み重ねて (stack) 、そこに分けて当てはめます。 >>3

[9] 行箱を積み重ねる場合には、互いに重ならずに隙間も開けずに配置されます。 >>3

[14] 行内箱の幅が行箱の幅を超える場合には、行内箱は複数の箱に分割 (split) されて、それぞれが複数の行箱にわたって配置されます。行内箱が分割できない場合、例えば

... などには行内箱は行箱を溢れる (overflow) ことになります。 >>3

[15] 行内箱が分割される時に余白、境界線、詰めの見た目は変化しません。>>3 従って、例えば周囲に境界線が描かれる行内箱が2つに分割された場合、分割されることによって生じた辺は境界線が描かれません。

[16] 行内箱は双方向性テキスト処理 (bidirectional text processing) によって同じ行箱の中であっても複数に分割されることがあります。 >>3

... なら、零高行箱 (zero-height line box) として扱わなければなりません。余白の collapse においては零高行箱は無視しなければなりません。 >>3