[12] ACEラベルは、Aラベルに相当する IDNA2003 の用語でした。
IDNA は国際化名札を既存の応用で処理するために ACE 名札を用います (ACE はASCII互換符号化の略です)。 ACE名札はASCIIで表現できる国際化名札であり、 ASCIIで表現できない国際化名札と等価です。 ASCII で表現できない任意の国際化名札は、
ToASCII
操作により等価なACE名札に変換できます (ASCII名札はToASCII
で変更されません)。 ACE名札は利用者への表示用としては適当ではありません。ToUnicode
操作は任意の名札を等価な非ACE名札に変換します。 正式にはACE名札はToUnicode
操作により変更される名札と定義します (非ACE名札はToUnicode
で変更されません)。 すべての ACE名札は5章で規定するACE接頭辞から始まります。 >>3
[5] 表示や入力に使うACEラベルは、ACE接頭辞を常に含んでいなければなりません。 >>4
[6] ACEラベルを入力や表示に使っても構いませんが、デバッグその他の特別な場合や、 表示上の制約がある場合などを除き、おすすめしません。 >>4
[7] 名前ラベルが ACE として符号化されている場合に、 ACEラベルのまま表示するか復号して表示するかを利用者に選ばせても構いませんが、 既定値は ACEラベルとするべきではありません。 >>4
[9] アプリケーションが ToUnicode で ACE を復号した結果のドメイン名をすべてレンダリングできない場合には、 U+FFFD に置き換えて表示するのではなく、ACE に変換して表示するべきです。 そのようなアプリケーションにあっては、 ToUnicode 演算によって得られるドメイン名を表示する仕組みも持つべきです。 >>8