釜ヶ渕堰堤(かまがふちえんてい)は、長野県松本市安曇(旧南安曇郡安曇村)、信濃川水系犀川の上流部(梓川)に建設されたダム。高さ29メートルの積石アーチ式コンクリート砂防ダムである。国の登録有形文化財。
上高地 の河童橋ー明神池間を歩いてきたときの様子を 4回に亘りブログアップしてきた。 “上高地でサルが出たあ~~(^_-)-☆” “上高地・・・河童橋から明神池へ” “上高地・・・明神池から河童橋へ” “上高地・・・河童橋と明神池の間で見た花” その中で “ 大正池 の水や枯れ木について昔とずいぶん違っている” そのような趣旨のコメントを幾つか頂戴した。 Saas-Feeの風は2009年に初めて上高地を歩いた時 「 大正池 とはこんなものだったのか」と 絵や写真で見てきた光景との違いに 少し期待外れの感を持っていた。 改めて6年前に撮った 大正池 の写真を眺めると やはり池底が露出しているし枯れ木は少ない。 このときのことを“いい色ひろば”にブログアップしていたが ブログサイトがサービスを中止したので記事は消滅した。 だがサイトが全記事をCDに収納してくれていたので復元はできる。 この日に撮った写真とサイトからのCDとを調べると 大正池 から河童橋まで歩いたことについては ブログアップしていなかった。 “ 大正池 ー釜ヶ渕堰堤ー 大正池 ”の記事を 少し修正して以下に添付する。 なかなか信州に出かける機会が無かったのだが 5月26日(2009年)に初めて上高地を歩いてきた。 バスを降りたところが大正池ホテルのそば さっそくカメラを取り出して大正池をパチリ 青空ではないことが残念だが 穂高連峰がはっきりと見えている。 天気が好くて、そしてさざなみが無ければ 湖面には“逆さ穂高連峰”がきれいに見えるだろうな。 こちらは焼岳 心なしか赤っぽい~ 赤く見えることから焼岳と聞いているから そのように見えるのか。 大正池は大正4年の焼岳の大爆発によって起きた土砂の流れが 梓川を堰き止めて出来た湖で 当時はもっと大きかったそうだ。 写真5枚をつないでパノラマ風にしてみた。 バスが大正池ホテルのそばに到着する少し前に “釜トンネル”を通っていて そのそばには“釜ヶ渕堰堤”があるというので そこまで行ってみることにした。 実はそちらは最終目的地である河童橋(約4km先)とは 逆方向になるのだけれど・・・。 バスで走っていると3分くらいの距離だったと思うのに しばらく歩いても釜トンネルの気配すらしない。
データ
名称
釜ヶ渕堰堤
指定等区分
国登録有形文化財
指定年月日
平成14年8月21日
種別
治山治水
所在地
安曇4460付近
所有者
国
時代区分
昭和時代
付加事項
所属カテゴリ
テーマ
登録文化財
テーマ
明治から現代
地域
安曇地区
分野
建造物
地図
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解説
昭和初期最大級の砂防堰堤
上高地に向かう途中の梓川渓谷に、登録有形文化財「釜ヶ渕堰堤」があります。
この堰堤は、初期のものとしては最大級の練石積アーチ式砂防堰堤です。昭和11年(1936年)に着工され、昭和18年7月に本堰堤が、昭和19年12月に下流側の第一副堰堤が竣工しました。本堰堤は高さ29.0m、長さ79.0mで、内部の構造はコンクリートを主体として玉石を埋め込んだ粗石コンクリート、堤体の表面は現地の石を加工した築石(間知石:角錐型に加工した石材)を用いた練石積コンクリート構造です。
かつては、上高地に向かう途中、釜トンネルを抜けると、ロックシェッドの間から見えるこのダムの雄姿に目を奪われたものでした。しかし現在は、ロックシェッドを迂回する新しい釜トンネルが開通し、車窓からは目にすることができなくなっています。
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冬の上高地はつい最近までは私のような者が立ち入れる場所ではなかった。
一昔前は「孤高の人」にもあるように、はるか手前の沢渡から約20Kmもの道のりを歩いて向かっていたのであった。
それが、平成9年に安房トンネルが開通したおかげで、1年中松本―高山間が開通し、それにより冬でも中の湯まではバスで行くことが可能になった。
私が四季を通じて初めて上高地へ入ったのは2003年末であった。登山を始めて2年ほどであったが、冬の穂高に魅せられ、勿論登ることは不可能であっても、この目で見たい衝動を抑えきれずに、無謀にも単独で初めてのスノーシューとともに釜トンネルを抜けた。
冬に上高地に入ったことがあれば、皆「釜トンネル」には思い入れがあると思われる。
今年「釜上トンネル」が開通し、昨年までの「釜トンネル」はその役目を終えた。この点はブログにも以前載せた通りである。
私はこのトンネルが怖いけれど大好きなので、繰り返しになるが、画像をアップしたい。
↑ 薄暗い天井には裸の蛍光灯と今にも落ちそうな氷柱。時々、ピキーンと氷柱が地面にたたきつけられる音だけがトンネル内に響く。足元は凍結している部分もあり、様々な意味で恐ろしい。
去る平成14年5月17日に、文化庁の文化審議会において、安曇村中ノ湯の「釜ヶ渕堰堤」を国の登録有形文化財に登録するよう、文部科学大臣に向け答申が行われました。
「釜ヶ渕堰堤」は、昭和17年の竣工以後、およそ60年あまりもの長きにわたって、上高地の急峻な山々に囲まれた広い谷間を流れる梓川を災害から守り続け、いまも現役で梓川の砂防を担っています。なお、アーチ式砂防堰堤として登録有形文化財に登録されるよう答申されるのは全国で初めてです。
なお平成14年9月3日に登録有形文化財として登録されました。
−釜ヶ渕砂防堰堤の概要−
○所在地 長野県南安曇郡安曇村4460
○施工時期 昭和11年(1936年)着工
昭和17年(1942年)竣工
○規模・構造等
・堰堤の効果 貯砂量210万m3
・調整量 約26万m3
・堰堤の大きさ 高さ29m 長さ79m
体積約10,986m3
・構造 粗石コンクリート(法面は練石張)
○文化財登録にあたっての推薦理由等
1)国土の歴史的景観に寄与している。
落水が天然の滝のようにも見え、石積みのパターンやアーチ式の形状も周囲の景観と調和しており、景観的に評価が高い。また、上高地のランドマークとして、建設当初より来訪者に親しまれている。
2)造形の模範となっている。
わが国における初期のアーチ式堰堤であり、その形態や構造、先端的な築造技術は、その後のアーチ式堰堤の手本になったと考えられる。なお、本堰堤は、日本土木学会によっても「重要な近代土木遺産」としてその保存が望まれている。
釜ヶ淵堰堤は、高さ29m・長さ79m・天端3.4mの石張りの砂防堰堤です。戦前の昭和11年に着工し、終戦前の昭和19年に完成しました。
この堰堤は、�@上流からの土砂を防止する、�AV字渓谷の両岸崩壊地の脚部を固定する、�B下堀沢の侵食を防止する、以上3つの目的で設置されました。
堰堤の施工にあたっては、当時の最先端技術が導入されました。施工中は戦争で物資不足の時代で、上流から採取した石が多く使用されており、全体の60%がコンクリート、築石が5%、中埋石が35%とされています。また、表面の石積みは、直径数メートルの大きな石を人力で形を整えながら砕いたものが「矢羽小谷積(やばねこたにづみ)」という、美しくかつ非常に堅固な技法で積まれています。
また、釜ヶ淵堰堤は�@歴史的景観に優れている点、�A技術的に優れている点(我が国最初で最大規模のアーチ式砂防堰堤であり、その後の構造的な手本となった)が評価され、昨年(平成14年)8月21日に、文部科学大臣より有形登録文化財に登録されました。
(会員より)
改めて、大きさ、構造、造られた時の様子などを知り、昔の人の大事業を今、目の前に見、深い感慨に打たれた。釜トンネルが新しくなっても何らかの形で多くの人が釜ヶ淵の持つ意味と、果たしている役割を確認できるような場所が欲しい。
我が国初期のアーチ式砂防堰堤と聞き、竣工後60年もなるとは思えない、美しいアーチ式堰堤に感動しました。当時の高い技術と、努力の賜物ですね。
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新釜トンネル・北側坑口のある稜線沿いに下流側へ続く一本の道路があります。この道路が旧釜トンネルへと続く長野県道24号上高地公園線の旧道です。新釜トンネルが中ノ湯から産屋沢までいくつもの稜線の内側を突き進んでくるのに対し、旧道は釜ヶ淵と呼ばれる梓川の流路勾配が急激に大きくなる部分付近まで梓川の縁を走り、旧釜トンネルに進入します。
この旧釜トンネルを実際に歩いてレポートをされている方です。以前、国道158号線旧道「沢渡〜中ノ湯」レポートと同じ方で、私もこのジャンルに強い興味を持ちました。
平成25年3月27日(大安吉日)に、松本市安曇地区上高地地先で本年2月20日から掘削を開始していた釜ヶ渕排水トンネルが貫通しました。
工事受注者の㈱岡谷組、その協力会社、発注者である松本砂防事務所の関係者が見守る中、15時00分に最後の発破が行われ15時05分に貫通が確認されました。
この工事は、摂氏マイナス20℃にもなる極寒の中での施工であり、幾度か掘削機械等の故障が発生しましたが、無事故無災害で予定通り掘削し貫通させることが出来ました。
今後は、巻立て及び底版コンクリート、トンネル出入り口の処理(坑門工)を施工し、トンネル全体として今年の秋頃の完成を目指しています。
本工事の施工箇所にある釜ヶ渕堰堤は、施工当時(昭和19年竣工)の先端的な建設技術と、景観と調和した形態が評価され、平成14年9月に文化庁の登録有形文化財として登録されています。
釜ヶ渕堰堤は、長年にわたり上流からの土砂流出を調整し、梓川流域を守ってきた砂防堰堤ですが、厳しい気象及び度重なる洪水により、現在は老朽化が著しい状況にあります。
その為、松本砂防事務所では、釜ヶ渕堰堤の補強を実施するために梓川の流水の仮回し用のトンネルとして、釜ヶ渕堰堤の右岸側(下流に向かって右側)の山に全長約135mの排水用トンネルをNATM工法にて施工するものです。
国の登録有形文化財に指定された松本市安曇の砂防ダム「釜ケ渕堰堤(えんてい)」が昨年7月の豪雨で破損していたことが分かり、管理する国土交通省松本砂防事務所は来年度、当時の工法を使って復元する。同堰堤は、上高地入り口付近の梓川に1944(昭和19)年に造られ、手作業による美しい石積みが特徴。堰堤上部の2カ所で石積みがはがれている。
同堰堤は、高さ29メートル、長さ79メートルのコンクリート製。摩耗を防ぐため、表面を石積みで覆ってある。水が流れ落ちる中央部約24メートルのうち、2、3メートルずつ2カ所で石積みがはがれ、へこんだようになっている。
上高地では昨年7月15日から5日間で計500ミリ以上の降雨を記録。直後の調査で破損が見つかった。
内部のコンクリートに損傷はなく、堰堤が崩れる恐れはないが、同事務所は当時の文献などを調べ、現地の石を破損部分の形に加工して復元する。費用は調査費を含め数千万円を見込む。
同堰堤は、国内の砂防ダムで初めて上流側に曲線を描く「アーチ式」で造られた。資材使用量が少ないメリットがあるとされるが工事は難航し、8年をかけて戦時中に完成。2002年8月に登録有形文化財に指定された。同事務所は「険しい地形で水量も多いので工事は難しい。文化庁とも相談し、補修方法を慎重に検討したい」としている。
上高地の衛兵こと、釜トンネル。
国道158号に面する中ノ湯側坑口には、新旧の坑口が仲良く並んでいた。
当然我々のターゲットは“釜トン”こと旧隧道だったが、人の目もあり進入は不可能だ。
そこで我々は計画を変更して、上高地側坑口へと向かうことにしたのである。
平成17年に開通したばかりの(新)釜トンネルは全長1310mもあり、完全2車線で防災設備も完備した近代的トンネルである。
だが、この立派なトンネルを通ることが出来るのは、特別な許可を与えられた車…主にバスやタクシーのみである。
それでも、年間200万人を超す上高地の観光客がこぞって通行しているのだから、過剰な設備投資と安易に言えるものではない気がする。
自動車にとってはただの通過地点に変わってしまった“釜トン”だが、一方で今も自由に通行できるチャリにとって、たった一本で145mもの高低差を稼ぎ出すトンネルが印象に残らないはずがない。
「二度はない。」 そう思うほどのほどに苦しい道であった。
その通過にたっぷり20分近くも要していることからも、分かって貰えよう。
2008/7/2 17:21
連続11%の急勾配に耐え抜き、脱出した先は、産屋(うぶや)沢という。
トンネルから続く坂を登りきったところで突如平坦になって短い橋を渡るが、この下の小さな沢が産屋沢である。
釜トンの入口が中ノ湯なら、出口は産屋沢と、昔から知られた名前だという。
釜トン自体のカリスマは失われてしまったとはいえ、梓川の車窓の大なる変貌は、依然として釜トンの存在感を確認させてくれるものだ。
中ノ湯までの車窓はずっと急峻なV字谷の底にあったが、この産屋沢まで来ると、上高地を象徴するあの風景…大正池…を彷彿とさせる、壮大な山間の堆積平野に変わっている。
実際、ここから大正池まではもう2kmほどだ。
川べりを行くこの県道「上高地公園線」も、トンネルであんなに登らされたのがまるで嘘のように、あとは終点上高地までほぼ平坦である。
え? 上高地?
なにそれ? 美味しいの?
…というわけで、 Uターン!
つうか、 Ob ( オブ ) ターン??
nagajisさんとも笑ったんだが、ここまで登ってきて上高地へは行かないとか、どんだけマゾだって話だよ(笑)。
17:22
新トンネル上高地側坑口の目の前で分かれ、梓川河原の方へ急激に下っていく道
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リンク先:ヤフオク! (2013/04/20 07:00更新)
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