[1] 暦と時の事典―日本の暦法と時法―は、 内田正男による暦学に関する事典です。
[2] 昭和61年5月5日初版第一刷発行。
[3] 序文にはとあります。
[5] 既に絶版となっているようですが、 古書で容易に入手できます。
[6] 事典形式で五十音順に584項目あります。
[8] 日本の暦法、 暦注、 暦学者を中心に、 暦に関係するいろいろな内容が収められています。
[9] 特に日本の歴史上の暦本に登場する暦注の多くや、 江戸時代以来の日本の暦学の歴史に関係する項目が充実しています。
[10] 事典という性質上、 暦法や暦学の知識の体系的な習得には向かないかもしれません。
[11] 題名に暦と並列に時が挙げられており、 序文でも時法に関して流布している誤りを正すことを狙ったことが記されていますが、 実際には並列にするほどの分量もありません。 時法については専門の書を頼る方が良いです。 (時法については研究が進んでいないので、 それほど書けることがなかったのでしょう。)