[16] 強小 (KYŌSHŌ, y~1786) は、 平成時代に日本国鳥取県のプロサッカーチームガイナーレ鳥取が使っていた元号 (私年号) です。
[43] Jリーグサッカーの2009シーズン (日本平成21年) に「強小元年」 をスローガンとして以来、 翌シーズンから2019シーズン (平成31年・令和元年) まで 「強小何年 何々」 の形のスローガンを掲げていました。
[44] 元号名の強小はチームの掲げる理念で、 元年以来の中長期的なスローガンといえます。 それに毎年のテーマを加えたものを各年のスローガンとしていたようです。
[17] これだけではまさしくスローガン的元号の典型例ですが、 2年、3年と順に続いた点が他の多くのスローガン的元号とは違います。 日付の表記に使われた例こそ見当たりませんが、 媒体やファンの間ではシーズンを 「強小何年」 と呼ぶ方法が広まっていました。 ブログや公開の SNS で観測できる以外にも地元で使われた例がもっとあるかもしれません。
[45] チームのスローガンの表記は文字列としても、 ロゴ画像としても、 一貫して漢数字が使われました。 「元」、「弐」、「参」、「四」、...、「十」、「十一」と表記されました。 媒体やファンの表記も、 漢数字による場合はこれに倣っていたようです。
[46] ブログやSNSへのファンの投稿には、 2年以降を算用数字を使って記述した例も多く見られました。
[47] 中には元年より前を紀元前方式で数える人もいました。
[50] 強小9年、10年、11年のスローガンのロゴ内には、 「KYŌSHŌ 10TH」 のような英語表記がみられました。
[48] 2020シーズン (令和2年) のスローガンには強小は使われませんでした。 ファンの間では「強小十二年」の利用例がみられ、 延長年号のようなものといえましょうか。
[51] 今後スローガンに使わないでいく方針なのか、 ファンの間でも使われなくなっていくのか、 注目されます。 2020シーズンは新型コロナウイルスの影響で、 そもそも影が薄かったようです。
[49] なおチームの Webサイト等での年、年度 (シーズン)、日付の表記には西暦年や元号年が使われており、 強小を使った例は知られていません。