単純連結は、 一つの局所資源と一つの遠隔資源の二つの資源に関連付けられた、 前者から後者へ向かう弧を持つ連結である。 従って、単純連結は常に外向きである。 <http://www.w3.org/TR/xlink/#dt-simplelink>
と定義されているように、 XLink において単純連結は、 HTML 以来の基本的な連結の機能だけを取出したものです。 拡張連結とは異なり、常に「ここ」から遠隔資源への一対一関係を扱います。 当然、単純連結は拡張連結に書換えることができますが、 その逆は一般には不可能です。
拡張連結は豊富な機能性を提供していますが、 常にそのすべての機能が必要なわけではありません。 単純連結が提供する程度の機能でも十分な場面は決して少なくはありません。 (HTML が十年間使われ続けてきたのが何よりの証拠です。) 拡張連結に比べると単純連結は、分かりやすさでも実装のしやすさでも遥かに簡単です。
[1] xlink:type
属性の値 simple
は、
その要素が XLink
simple
型要素であることを表します。
仕様書: <http://www.w3.org/TR/xlink/#simple-links>
[2] simple
型要素は、単純連結のために使用します。
simple
型要素の内容は、
開始資源である局所資源です (XLink 的には不透明)。
どんな内容でも (空でも) 構いません。
(拡張連結では resource
型要素の内容に相当します。)
属性としては、 extended
型要素、
locator
型要素、
arc
型要素に指定できるものが次の表の通り使えます。
xlink:actuate | |||
xlink:arcrole | 弧の特性 | ||
xlink:href | IRI参照 | (なし) | 終了資源の番地 |
xlink:role | 終了資源の特性 | ||
xlink:show | |||
xlink:title | 終了資源の人間可読説明 | ||
xlink:type | simple | XLink 要素型 |
xlink:href
属性はなくても構いません。
その場合は探索できないことになります。
このように、 simple
型要素は、
extended
, resource
,
locator
, arc
各要素型の機能を濃縮したものとなっています。
[3] Firefox は単純連結に (だけ) 対応しています。 Firefox は Webブラウザで唯一 XLink に一般的に対応していますが、削除が検討されているそうです。 Safari や Opera は SVG の一部としてのみ実装しています。
[6] E4/CSS/SWT Mapping - Eclipsepedia ( ( 版)) <http://wiki.eclipse.org/E4/CSS/SWT_Mapping>