削除 (節点)

[11] DOM木上の親節点と子節点の親子関係を解消することを、子節点の削除 (remove) といいます。

[12] 節点を削除しても、節点が消滅するわけではありません。何らかの参照が存在する限りは旧親節点も旧子節点もごみ収集されずに存続します。

[102] 文書から削除 (remove from a document) するとは、文書の子孫ではない状態にすることをいいます。

仕様書

削除

[6] DOM Standard 仕様書上の操作削除 (remove) >>7 は次の箇所から呼び出されています。

[9] この操作では、DOM木上の親節点の子供のリストからの節点の削除に加えて、関係する範囲の状態の変更や、 MutationObserver の実行の準備も行われます (MutationObserver の実行そのものはこの時点ではなされません)。

[10] 削除手順 (>>2) も呼び出されます。

[20] blur が発生する可能性もありますが、どのタイミングかは不明です。

削除手順

[2] 節点が他の節点の子供から削除されると、その影根を含む子孫それぞれについて、影根を含む木順に削除手順群 (removing steps) >>1 が呼び出されます。

[3] DOM Standard 上のアルゴリズムである replace, replace all, remove から呼び出されます。

[4] このフックによって次の節点が何らかの処理を行います。

[8] 当該節点やその子孫が含まれるコレクションからの削除や、 NodeIterator のイテレーターコレクションからの節点の削除に伴う参照節点の変更 DOM Standard
option HTML Standard
fullscreen element stack の要素 Fullscreen API Standard
source (媒体要素) HTML Standard
媒体要素 HTML Standard
img (picture) HTML Standard
source (picture) HTML Standard
カスタム要素反応 (disconnectedCallback) DOM Standard
節点の文書からの削除 HTML Standard
節点の切断 HTML Standard
フォーム被関連付け要素

[5] 仕様上明確には規定されていませんが、次の動作もこのフックのタイミングで処理されると思われます。

[25] disconnectedCallback の呼び出しは、仕様書上は削除手順群ではなく、削除手順群の直後の別の処理として定義されています。

[37] 必要な場合、子供達変更済手順群も実行されます。これも削除手順群とは別の処理として定義されています。

文書から削除

[111] 節点が文書中でなくなることを、文書から節点が削除される (remove a node from a document) といいます >>101。

[107] 次の要素ごとの処理が定義されています。

[108] 他に、 embed と applet と frame については仕様上 in a Document を使って半ば宣言的に規定されていますが、実質的に「要素の文書からの削除」の処理に該当します。

[30] フォーム被関連付け要素の削除の処理は、なぜか節点の切断と少し条件が違っていますが、理由は不明です。

[109] 「※」のあるものは、構文解析器による挿入で特別扱いされるもので、開いている要素のスタックからの除去で挿入時の処理が行われるかもしれませんが、同時に削除が発生するならその処理は行われるべきではないと考えられます。 (構文解析器による削除は frameset による置き換えでしか発生しないはずです。 AAA では同じ木の内部の移動しか起こらないはず...)

[29] 「☆」のあるものは、切断された (becomes disconnected) 、すなわち削除手順群で影を含む文書中でなくなった時 >>28 に処理するべきものです。

[34] 「★」のあるものは、閲覧文脈切断された (browsing-context disconnected) 、すなわち削除手順群で閲覧文脈接続状態でなくなった時 >>28 に処理するべきものです。