[2] Pingback は、ブログなどに対する言及を伝達するためのプロトコルです。
[3] Trackback と似ていますが、 HTTP 層で情報交換を行う点が異なっています。
[7] HTTPヘッダーとして X-Pingback:
、
link
要素のリンク型 (rel
属性値) として pingback
が規定されています。
またこれらの処理の方法も規定されています。
[13] Web 2.0 関連技術の議論と実装の進展の中で提案され、それなりに実装されました。
[14] Web 2.0 ブームの収束後、ブログやトラックバックの衰退により、 ほとんど使われることはなくなりました。以前から実装していた製品は引き続き対応しているようですが、 新たに実装されることも無さそうですし、実装されていても利用は皆無かもしれません。
[1] ×TrackBack は RDF 寄り、Pingback は XML や HTML 寄り
このような解説は間違いです。
TrackBack が RDF 寄りというのは HTML に TrackBack の autodiscovery を埋込む構文が RDF 風であることを指しているのでしょうが、 注釈宣言に RDF のようなものを詰め込んでもまともな機械処理は期待できません。 機械も処理できる Web という RDF も含めた Semantic Web の考え方とは正反対です。実際の TrackBack の送信は HTML のフォームの提出と同じ形式なので、ここだけ見れば TrackBack は HTML 寄りといえます。それに対する応答は XML なので XML 寄りとも言えます。
Pingback が HTML 寄りというのは link
要素を使って autodiscovery 用の情報を加えることを指しているのでしょう。
XML 寄りというのは XML-RPC を使うことを指しているのでしょう。
でもどちらも大して特徴的とは言えません。大抵の blog
なるものには HTML の記事本文の後に TrackBack
用の URI が書いてありますけど、だからといって TrackBack
が HTML 寄りと結論付けるわけには行きませんでしょ。
ついでに REST の観点から考えてみますと、 HTTP の頭欄を有効活用している Pingback が良いように見えますが、 RPC は REST とは正反対のものですから余り良くありません。
補足。情報提出の方法をどうやって発見するか (発見できるように記述するか) と実際に情報提出をどうやって行うのかは分けて議論しないと評価を誤ることになります。
[4] Pingback - W3C Wiki ( ( 版)) <http://www.w3.org/wiki/Pingback>
[5] Semantic Pingback Vocabulary ( ( 版)) <http://dssn.org/pingback/ns/namespace.html>
[12] >>11 最近突然IANA登録簿に追加されました。
[15] Allow pingback/prefetch/stylesheet links in body · whatwg/html@179983e ( 版) <https://github.com/whatwg/html/commit/179983e9eb99efe417349a40ebb664bd11668ddd>
[16] Webmention は Pingback から着想を得て派生したといいます。