[9] 条件付き要求の事前条件として使われる資源メタデータの値のことを、 検証子といいます >>8。
[10] そのような資源メタデータとして、 RFC 7232 では修正日時
(Last-Modified
) と実体タグが規定されている他、
WebDAV その他の拡張でも定義されることがあります >>8。
[3] 検証子ヘッダーは、 選択された表現についてのメタデータを伝達するものです。 >>2
[4] 安全な要求に対する応答の検証子ヘッダーは、 応答を処理するに当たり起源鯖が選んだ選択された表現について説明したものです。 >>2
[6] 状態を変更しようとする要求の成功した応答の検証子ヘッダーは、 処理の結果以前の選択された表現を置き換えた新しい表現について説明するものです。 >>2
[515] 起源鯖は、 PUT
要求の表現が変形なしに保存され、
検証子ヘッダーの値が新しい表現にそのまま適用される場合を除き、
PUT
への応答で検証子ヘッダーを送信してはなりません
>>507。
[11] 検証子には、強い検証子と弱い検証子があります >>8。
[12] 強い検証子は、 GET
に対する 200
応答の payload body に含まれるであろう表現データが変化する時に常に変化する表現メタデータです。
強い検証子は、その他の理由、例えば表現メタデータの意味的に重要な部分
(例えば Content-Type:
) が変わった場合にも変化するかもしれませんが、
遠隔のキャッシュや authoring tool が蓄積された応答を非妥当にする必要がある時に限って変化させるのが起源鯖にとって最も重視するところです。
強い検証子は、ある資源のすべての表現のすべての版にわたって固有の値です。
(別の資源の表現についても固有な値とは限りません。)
>>8
[15] 弱い検証子は、表現のデータが変わっても毎回変わらないかもしれない表現メタデータです。 >>8
[21] 強い検証子はすべての条件付き要求で使えます。 弱い検証子は、以前得た表現データと完全に等しいか分からなくても良い、 キャッシュ項目の検証や Web 探索を最近の変更のみに限定するような場合などにしか使えません。 >>8
[20] 検証子は、条件付き要求の事前条件の記述に用いられます。
[22] 検証子は、範囲要求に対する部分応答の適用可能性の決定に用いられます。
[23] 透過内容折衝においては、応答のうち Alternates:
ヘッダーに適用される異体リスト検証子とそれ以外に適用される通常の実体タグから構成される構造化実体タグという特殊な形の検証子が使われています。