Location オブジェクト (DOM)

仕様書

`Location` オブジェクト

[23] Location オブジェクトは、閲覧文脈の活性文書の文書の番地を表します。また、閲覧文脈のセッション履歴を変更する API を提供します。 >>12

DefaultProperties: 作成時点での自身のプロパティーのリストです >>12。
文書: 当該オブジェクトが関連付けられた文書です。
関係するDocument (relevant Document): 文書の閲覧文脈の活性文書です >>12。
URL (url): 関係するDocumentの文書の番地です >>12。
祖先起源群配列: ancestorOrigins IDL属性の値です。

[7] URLUtils としての動作は location.href を参照。

メンバー

[1]

`WorkerLocation` インターフェイス (DOM)

[10] WorkerLocation オブジェクトは、 WorkerGlobalScope オブジェクトのURL を表します。

`location` IDL属性

[21] window.location IDL属性の取得器は、次のようにしなければなりません >>12。

[22] 文脈オブジェクトの Locationを返します。

[16] document.location IDL属性の取得器は、次のようにしなければなりません >>12。

[17] 文脈オブジェクトが完全に活性なら、
1. [18] 文脈オブジェクトの関連大域オブジェクトの Locationを返します。
[19] それ以外なら、
1. [20] null を返します。

[85] window.location と document.location は PutForwards=href です。 >>12 つまり、 window.location = url は window.location.href = url と等価です。

[88] なお location.href は stringifier として定義されています。従って Location オブジェクトの toString メソッドは location.href の取得器と等価です。つまり、 window.location を文字列連結すると location.href とみなされます。

[86] 実際の Webページの JavaScript では window.location やその省略形の location を使う場合が多く、 document.location はあまり使われません。

[87] window.location = url や location = url はわかりにくいので、 window.location.href = url と書くことが多いです。

[89] 先日 SNS で window.location の setter は HTML Standard に規定がないとか解説している人を見かけましたが、誤りです。初期の初期からしっかり規定されています。そのように仕様書を引いてもっともらしいことを書いていても、正確に読み込んでいるとは限らないので注意しましょう。 2022-04-25T13:29:24.00Z

文脈

[13] Window オブジェクトは、固有の Location オブジェクトを持ちます。 Window オブジェクトの作成時に Location オブジェクトが割り当てられます。 >>12

[14] document.open で Location オブジェクトは新しいものに差し替えられるとされていましたが、その規定は削除されています。

作成

[24] Location オブジェクトの作成は、次のようにします >>12。

[25] オブジェクトを、新しい Location プラットフォームオブジェクトに設定します。 オブジェクトの DefineOwnProperty を実行して次の通りメンバーを作成します。
name
名前 (第1引数)
Value
Value
Writable
Writable
Enumerable
Enumerable
Configurable
Configurable
name
toString
Value
%ObjProto_toString%
Writable
false
Enumerable
false
Configurable
false
name
toJSON
Value
undefined
Writable
false
Enumerable
false
Configurable
false
name
valueOf
Value
%ObjProto_valueOf%
Writable
false
Enumerable
false
Configurable
false
name
@@toPrimitive
Value
undefined
Writable
false
Enumerable
false
Configurable
false
[26] オブジェクトの DefaultProperties を、 オブジェクトの OwnPropertyKeys を実行した結果に設定します。
[27] オブジェクトを返します。

[31] 更に、祖先起源群配列を設定しなければなりません。

異なる起源からのアクセス

[42] Location は、同じ起源でなくてもアクセスできる例外的なオブジェクトです。 (そのような性質を持つのは他に WindowProxy だけです。)

[43] 同じ起源からアクセスした時と、それ以外からアクセスした時とで、動作がかなり変わります。

[44] JavaScript の内部メソッドは次のように動作しなければなりません >>12。

method: 内部メソッド
params: 引数
same: IsPlatformObjectSameOrigin(this) が真
cross: IsPlatformObjectSameOrigin(this) が偽

method: [60] GetPrototypeOf
same: ! OrdinaryGetPrototypeOf(this) を返します。
cross: null を返します。

method: [61] SetPrototypeOf
same: 偽を返します。
cross: 偽を返します。

method: [62] IsExtensible
same: 真を返します。
cross: 真を返します。

method: [63] PreventExtensions
same: 偽を返します。
cross: 偽を返します。

method

[64] GetOwnProperty

params

P

same

[32] desc を、 OrdinaryGetOwnProperty(this, P) に設定します。
[33] this の DefaultProperties の値に P が含まれるなら、
1. [34] desc の Configurable を真に設定します。
[35] desc を返します。

cross