[1] リンクに関するあるメタ情報がヒントである (advisory) とは、それがリンク先の資源の性質を限定させる性質のものではなく、 リンクについての情報表示、リンクをたどるかどうかの判断、その他の事前の参考情報として用いるに過ぎず、 たとえ実際の資源の性質と一致していなくても問題とはしないことを言います。
[2] 例えば HTML の link
要素の type
属性はリンク先の資源の MIME型を表します。しかし (HTTP の場合)
資源の MIME型はその資源のHTTP応答に含まれた Content-Type:
欄から決定され、決してリンク元の link
要素の情報によって上書きされることはありません。
Content-Type:
が text/html
であり、
link
の type
が image/png
であっても良いのです。
ただし、 image/png
という MIME
型が指定されたため、当該 link
要素に対応するメニューに「画像」
であるとの表示がなされると、それを見た利用者がそのリンクを選択する (あるいは選択しない)
という判断のための「ヒント」としてこれを使うことになります。たとえリンク先の解釈には影響しないとしても、
それに至るかどうかの過程には影響をあたえることがあるのです。
[3] ヒントは、他に適当な情報が無い場合に限り、実際の資源の解釈に使われても良いと定義されている場合もあります。
[4] 例えば xml-stylesheet
処理指令の第2版仕様によると、
charset
擬似属性は、通常は HTTP の Content-Type:
欄の charset
引数などが優先されるために使われないのですが、
そのような情報が得られない場合には、利用しても良い、とされています。