[14] SPDY は、旧来の HTTP にかわる新たな転送プロトコルとして Google が開発したものでした。主要な Webブラウザーが実装していました。 SPDY の改訂版は HTTP/2 となっており、現在 SPDY は廃止されています。
[16] SPDY (over HTTPS) は、 HTTPS と同じ https:
URL を使っていました。 HTTPS の代替となるプロトコルでしたから、
同じ資源を参照することが期待されており、両者を区別する方法はありませんでした。
[17] SPDY は利用者にとって透過的に実装されており、 開発者ツールを除き、旧来の HTTP が使われているのか SPDY が使われているのか判別する方法は用意されていませんでした。
[21] SPDY はすべての Webブラウザーや利用者エージェントが実装しているわけではないため、 また実装済みでもセキュリティーなどの理由で無効にされることがあったため、 Webサーバーは従来の HTTP も同時に実装する必要がありました。 また SPDY を実装していない Webサーバーやプロキシが大部分なので、 利用者エージェントは従来の HTTP も同時に実装する必要がありました。
[22] こうした理由から、 SPDY を実装しなくても、 Web非互換ではありませんでした。 HTTP/2 に移行した後 SPDY を実装し続ける必要はありません。
[18] SPDY は Chrome が最初に実装し、他の Webブラウザーも追随しました。
[19] いくつかの Webサーバーも、ネイティブもしくは追加モジュールとして SPDY に対応しました。
[1] SPDY: An experimental protocol for a faster web (Chromium Developer Documentation) ( 版) <http://dev.chromium.org/spdy/spdy-whitepaper>
[2] SPDY Protocol (Chromium Developer Documentation) ( 版) <http://dev.chromium.org/spdy/spdy-protocol>
[3] グーグルが高速プロトコル「SPDY」をChromeブラウザで有効化。Gmailなどで利用を開始していた - Publickey ( 版) <http://www.publickey1.jp/blog/11/spdychromegmail.html>
[4] draft-mbelshe-httpbis-spdy-00 - SPDY Protocol ( ( 版)) <http://tools.ietf.org/html/draft-mbelshe-httpbis-spdy-00>
[5] IRC logs: freenode / #whatwg / 20120327 ( ( 版)) <http://krijnhoetmer.nl/irc-logs/whatwg/20120327>
[6] 787492 – Combining SPDY, HTTP URLs, and TLS client certificates leads to a vulnerability ( ( 版)) <https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=787492>
[7] Issue 145989 - chromium - Combining SPDY, HTTP URLs, and TLS client certificates leads to a vulnerability - An open-source project to help move the web forward. - Google Project Hosting ( ( 版)) <https://code.google.com/p/chromium/issues/detail?id=145989>
[8] SPDY Protocol - The Chromium Projects ( ( 版)) <http://dev.chromium.org/spdy/spdy-protocol>
[9] SPDY - The Chromium Projects ( ( 版)) <http://dev.chromium.org/spdy>
[10] TLSとSPDYの間でGoogle Chromeがハマった脆弱性(CVE-2014-3166の解説) - ぼちぼち日記 ( ( 版)) <http://d.hatena.ne.jp/jovi0608/20140822/1408671363>
[13] Chromium Blog: Hello HTTP/2, Goodbye SPDY ( ( 版)) <http://blog.chromium.org/2015/02/hello-http2-goodbye-spdy-http-is_9.html>
[15] mbelshe/SPDY-Specification at gh-pages ( 版) <https://github.com/mbelshe/SPDY-Specification/tree/gh-pages>