[4] HTML の DOCTYPE の特別なシステム識別子
about:legacy-compat
は、
DOCTYPE 遺物文字列と呼ばれており、
HTML文書の生成時にやむを得ずシステム識別子が必要な時に限り使うことができます。
[7] about:legacy-compat
は、特に意味のない URL
です。 fetch や navigate も定義されておらず、
システム識別子欄を埋めるためだけに導入されました。
[5] DOCTYPE遺物文字列は、 <!DOCTYPE HTML>
を生成できない HTML 生成器のために用意されています >>3。
XML ではシステム識別子が必須であり、 HTML4
でも公開識別子は必須、システム識別子は必須ではないものの勧められていたため、
XSLT など HTML を生成する機構の中には公開識別子もシステム識別子もない
DOCTYPE を出力できないものがありました。
[10] DOCTYPE遺物文字列は、それなしの DOCTYPE を生成できないシステムによって文書を生成する場合を除き、 使うべきではありません >>3。
[8] DOCTYPE 文書型名の直後に、
空白文字 (1つ以上)、
SYSTEM
(ASCII大文字・小文字不区別)、
空白文字 (1つ以上)
引用符、
about:legacy-compat
、
引用符の順に記述します。引用符は "
か '
ですが、2つ揃っていなければなりません。 >>3
[11] DOCTYPE遺物文字列が使われている場合、 DocumentType
オブジェクトの publicId
は空文字列、
systemId
は about:legacy-compat
となります。
[15] Drop <!DOCTYPE html SYSTEM "about:legacy-compat"> by sideshowbarker · Pull Request #2065 · whatwg/html () <https://github.com/whatwg/html/pull/2065>
about:legacy-compat
が用いられている場面はほとんど見かけません。