CPIM

[2] CPIM は、 IETF が提案していた IM (即席メッセージ) のためのメッセージ仕様でした。

[3] RFC 822 風のテキスト構文に XML名前空間風の名前空間を組み合わせた (c.f. RFC 2774) ものでした。

[4] 同時期に XML ベースの Jabber が XMPP として IETF で標準化されており、 CPIM も RFC になったものの、誰も実装しませんでした。 (結果的に勝った XMPP も、 IM 市場全体から見れば微々たる勢力ですが。。。)

[14] 開発当時まだまだ RFC 822 風構文は人気があって派生形がいろいろあったので、メールに近い IM というアプリケーションでもありますし、それを採用したことは悪い選択ではなかったと思うんですよね。

[15] でもそこに XML の失敗の最大要因の1つでもある XML名前空間にインスパイアされたのであろう名前空間を持ち込んだのは、失敗でしたね。 HTTP に名前空間を持ち込んだ RFC 2774 が失敗したのと同じで、名前空間はこの時代のプロトコルの拡張性の手段として人気と期待が集まっていたのは事実なのですが、全部が全部尽く失敗したというw

[16] CPIM はすべてに於いて遅きに失した感。当時は (今もかなw) IETF の標準化は時間がかかり過ぎで、スタートも遅いし進行も遅い、なのに出来てきた物も微妙という委員会による設計アンチパターンのお手本みたいなもんでしたな。

[17] しかも IM 業界の主要プレイヤーが全く参加していなかったのだから、最初から成功する見込みがなかった。

[22] XMPP との対応関係も IETF で規定されていました。

[21] XMPP の e2e でも使われました。