白村江の戦い

白村江の戦い

白村江の戦いと大東亜戦争を重ね合わせる独創的な説

[1] 白村江の戦いの後日本占領されたと主張する Webサイトブログが散見される (書籍化している人もいる) が、 歴史学考古学のまっとうな根拠を示したものはいくら探しても見つからない。

[2] 根拠 (?) として示されるのは大抵は第二次世界大戦で負けたときこれこれこうなったから、 というもので、 負けたということ以外に共通点がどこにもないので困る。

[3] そのような主張をしている人は、 自分自身の戦争体験とか、戦後苦労した体験とかを語っていることが多い。 それで自分の体験や近しい人の伝聞を、 勝手に歴史に重ね合わせて物語を作ってしまうのだろうか。 (逆パターンで、 朝鮮民主主義人民共和国の悪行が大日本帝国に重なって見えるというやつ (どっちも経験していない人の主張) と似たようなものかもしれない。) 着想のきっかけとしてはありかもしれないが、 それを根拠に古代史を語っちゃうのはいただけない。

[4] こういうのを生み出しちゃったのも、ある意味で戦争被害、 敗戦国の末路ってやつなんだろうか。


[13] 大東亜戦争の敗戦を白村江の戦い以来のように表現する文献は終戦後からちらほらみられます。

[26] 敗戦の衝撃と米軍進駐の経験、皇国史観の反動による古代史の「空白」が、 白村江の戦い大東亜戦争を投影する史観を生み出したのでしょう。

[12] >>11 唐は「わが国に侵入こそしなかった」が二将を 「わが国に進駐させていた」とし、マッカーサーに対比させている。


[15] >>14 はそもそも「藤原氏の祖先」が大陸から来て 「 (あま) の朝の残党や、騎 馬民族の後裔」 のような「日本原住民」が追いやられて山岳ゲリラになったという謎の歴史観白村江の戦いで「髪毛の長い連中」が勝って 「日本列島へ進駐してきた」。

[17] >>14 だけだと意味がわからなすぎるが、 >>16 にはもっと詳しく説明されている。 (詳しいけどやっぱりわけがわからない!)

[19] >>18 は一見関係なさそうだが著者は同じ八切止夫白村江の戦いがなぜか平将門の乱と関係してくる。 豊かな創造力を感じさせる。


[21] >>20 歴史小説かと思いきや、著者は大学教授 (哲学科美学専攻)。 「戦後処理の日本進駐」。 天智朝は「明らかに」「被占領国に準じた」扱いと。

[23] >>22 小説の登場人物が歴史の謎を解いている。 新羅の進駐軍の実態を米軍を例に出しつつ説明している。

[10] >>9 九州に侵攻して進駐軍政府を設立した。古事記藤原氏が捏造した。

[5] 九州王朝説は提唱者の戦争体験に影響されており、 朝鮮半島を侵略した大日本帝國が滅び GHQ が進駐してきたのと同じように、 白村江の戦いで敗れた倭国 (九州王朝大和政権とは別政府。) が壊滅し軍が九州に進駐してきたと主張しています。

[6] nihonnohihou.pdf, , http://www.xn--pss25cwymizf.net/nihonnohihou.pdf#page=95

[7] >>6 白村江の戦いに占領されたために神代文字は抹消されたと主張しています。

[8] GHQ が日本の伝統の漢字や言葉を奪った云々という昨今の GHQ 陰謀論と同じ構図ですね。

メモ