妥当性検証器

適合性検査器 (Web)

[2] 適合性検査器 (conformance checker) は、 適合性を検査するソフトウェア部品です。

仕様書

意味

[6] 適合性検査器は、 仕様書に示された適合性基準 (conformance criteria) について文書適合するか否かを検証 (verify) しなければなりません >>5

文書の適合性も参照。

[12] HTML Standard の要件に従う適合性検査器を、 HTML validator と呼ぶことができます。 >>5

処理

[7] 自動化 (automate) された適合性検査器は、 著者意図 (intent) の解釈を必要とする誤りの検出をしなくて構いません (exempt)

[8] 例えば blockquote 要素内容引用でなければ不適合です。 しかし人間の判断を介さない適合性検査器は、 blockquote 要素内容引用のみであるかを検査しなくて構いません。 >>5

[13] これはauthoring toolに求められるのと同程度です。

[9] 適合性検査器は、 入力の文書閲覧文脈なし (構文解析器scripting flagが無効) で構文解析したときに適合するか否かを検査しなければなりません >>5

[10] 適合性検査器は、 入力の文書スクリプトを実行する閲覧文脈構文解析したときに適合するか否かや、 スクリプトによって (実行中の一時的な状態を除き) 不適合な状態とならないことを検査するべきです。 >>5

[11] これが SHOULD であって MUST でないのは、 不可能であるから (停止性問題) です。 >>5

[15] ARIA適合性検査器は、 すべての要件を検査するべきです。 >>14

[16] その際、 MUST 要件への違反は誤りとしなければならずSHOULD 要件への違反は警告しなければなりません>>14

歴史

[3] Web で初めて適合性検査器なる用語を導入したのは Web Applications 1.0 (HTML5) でした。 HTML5 はそれまでの「SGML応用である HTML」 という虚構からの離脱を試みたため、 DTD と深く結びついた概念である 「妥当性検証 (validation) 」や「妥当性検証器 (validator) 」 に代わる用語が必要になったようです。

[1] Re: Formal definition of HTML5 (was Re: Version information) (Ian Hickson 著, 版) <http://lists.w3.org/Archives/Public/public-html/2007Apr/1021.html>

We want to encourage an ecosystem where conformance checkers compete over how many errors they can test for, in the same way that browsers compete in how many test cases they pass, instead of having an ecosystem like HTML4's, where in the YEARS of HTML4 being the latest and greatest, no serious usable conformance checker was made that used more than the official schema.

いってることはごもっともですが、 AHL の方が DTD より有用な HTML 4 チェッカーではありませんでしたかね?

Ian が AHL を知っているのかはわかりませんが。

(名無しさん 2007-04-23 10:24:25 +00:00)

[4] Remove obsolete permitted DOCTYPEs (sideshowbarker著, ) <https://github.com/whatwg/html/commit/31c20af4913f997926b3c806e218d3d16a2944f2>