大化の改新に関係する陰謀論

大化の改新に関係する陰謀論

[1] 大化の改新は、日本史陰謀論フリー素材の1つです。

大化の改新虚構論

[5] 大東亜戦争の終戦後に日本書紀を軽視する風潮が広まったのを契機に、 大化の改新が実在しないとする説が一部で人気を博しました。

[6] その後の学術研究によると日本書紀には文飾等そのまま信用できない記述も含まれるものの、 大化の改新の大筋は史実と考えて良いと理解されています。

[7] ところがそれを無視し独特の理論を展開する説がいろいろあります。 多くは当時や現在の日本政府の歴史捏造、隠蔽、 日本書紀編纂者や藤原氏などの政治的陰謀、 その他の陰謀論的主張を伴っています。

九州王朝説

[2] 九州王朝説では大化の改新近畿天皇家 (九州王朝説における日本政府の呼称。) による捏造とされています。

[3] 日本書紀大化は実在しないとされています。 九州年号

毗曇の乱コピペ説

[14] 新羅で近い時期に起こった毗曇の乱コピペしたのが日本書紀大化の改新記事だという説があります。

[19] この種の主張をまとめると

[26] なぜか日本書紀が盗作捏造したことは確定していて、 逆方向は思いついてもいないようです。

[16] 数多の陰謀論で有名な鹿島曻の書籍に掲載された論文は、 二年引き上げられた干支紀年法説や九州年号説を援用しつつ、 2年と1月ずれた大化改元と王の即位は同じもので、 乙巳の変毗曇の乱から捏造された日本書紀偽史だと主張しています。 >>1152, >>15

[230] >>229 はこれ自体は陰謀論説ではありませんが、 昭和時代後期に社会的関心が高かった元号法制化を巡って賛成派と反対派が対談したものです。 しかし参加者の発言には怪しげなものが多く、 新羅の大和 (でわ) と大化が同じで発音も同じなどと紹介されています。 毗曇の乱系の説に由来するものでしょうか。

[18] >>17 はなぜか石油政策という雑誌で乙巳の変が語られていますが、 「信憑性は別として紹介しよう」と懐疑的に書き出しながら、 最後には「大偽史造作が行われたかも知れない」とまで飛躍しています。

[127] >>125日本書紀大化の改新新羅の歴史を改変して掲載したものだと主張しています。 そして時代と期間が近い太和大化が(現代)韓国語で別音ながら日本人(筆者)には聞き分けられないので、 当時の日本人太和大化に聞こえたものだと主張しています。

藤原氏陰謀論

[4] 大化の改新奈良時代の政変を絡めた藤原氏による陰謀と唱える説がいろいろあります。

メモ