specified 属性 (DOM)

[1] 読取専用属性 Attr.specified (DOM1) の値は、その属性が明示されたものであるかどうか (boolean) です。

true になる場合:
- その要素の開始タグにその属性の属性指定がある場合
- DOM 的操作などで属性値を変更した場合
- その属性節が要素に付随しない (ownerElement == null の) 場合
false になる場合:
- その属性の値が明示されていない (DTD の既定値が使われている) 場合
そもそもその属性節が存在しない場合:
- その属性は IMPLIED であって開始タグに明示されていない場合

なお、 true であった属性節が削除されて DTD の既定値で属性値が「復活」した場合には、 false に「戻り」ます。

[3] ownerElement が null なら specified は true になると DOM水準1 SE と DOM水準2には明記されています。

[5] Firefox でも Chrome でも、 DTD の既定値によって現れた属性であっても specified は真になります。 2012-12-27T09:46:44.000Z

テスト・ケース

[7] かつては W3C DOM が specified を本項の意味に定めていたため、それ以外の仕様書がフランクに「specified」と言っているとき、その意味に曖昧さが生じていました。多くの場合は英語の「specified」、すなわち属性が存在するかどうかを表していました。

[8] Web DOM Core (現在の DOM Standard) は属性の specified の概念を取り込まず、 DTD の既定属性か否かを DOM で取得できないこととしました。これは実際には Webブラウザーで以前から採られていた手法でした。