[3] Unicode では普通文字列は論理順で表現されることになっています。
[4] つまり書字方向に関わらず、文字列は順序的に最初の文字から順に並べていきます。
[2] 他に表示順という手法がありました。
[5] 論理順、表示順の区別は元々アラビア文字やヘブライ文字や、 それらとラテン文字等との混合 (bidi) を表す用語として使われていたものと思われます。
[6] インド系文字などでは Unicode の処理モデル (表示順序と符号位置の順序が必ずしも一致しない) が論理順であるということになっています。 (Unicode の符号化モデル上はそれが論理的という考えでそう呼んでいるのでしょう。 ネイティブの人達の感覚と合致しているのかは知りません。)
[7] 「論理順」も突き詰めて考えていくとよくわからなくなります。 よく言われる例だと、「不忍池」の論理順とはどの順序なのでしょうか。 漢文に加点したら論理順は変わるのでしょうか。 縦読み文に論理順はあるのでしょうか。
[10] 「1/2ずつにわける」の論理順も謎。 音声言語主体の欧米言語学的な考えかたを文字の符号化モデルに適用したため無理が生じているのでは。
[8]
Unicode文字列が論理順というのはあくまで仕様上の話で、
書字方向の実装の限界への対処のため表示順は未だに使われています。
[9] 文字のレンダリングにおける shaping では論理順から表示順 (的なもの) への変換が行われ(ることがあり)ます。
The Unicode BIDI algorithm is based on the individual characters of a text being stored in logical order, that is the order in which they are normally input and in which the corresponding sounds are normally spoken.
[1] Character Model for the World Wide Web 1.0: Fundamentals, http://www.w3.org/TR/charmod/#sec-LogicalOrder
The Unicode Standard [Unicode] requires that characters be stored and interchanged in logical order, i.e. roughly corresponding to the order in which text is typed in via the keyboard or spoken (for a more detailed definition see [Unicode 4.0], Section 2.2).
[14] この語は OpenType の lookup で後戻りなどの仕様の記述に使われています。 通常は論理順 (書字方向に従った正順) で条件を書くところ、 後戻りは現在位置から前方向へと戻っていくので順序が逆転することになり、 この語で表されます。