[1] はてなIDは、 株式会社はてなの提供するいくつかの Webサービスにおける利用者のアカウントに与えられた識別子です。
[5] 日本の古くからの Web ユーザーにとってははてなアンテナとはてなダイアリー、 日本のIT業界のユーザーにとってははてなブックマーク、 小中学生にとってはうごメモはてなといった人気サービスを使うことができたため、 たくさんの人がはてなIDを有していました。
[6]
はてなという一企業のサービス内部の識別子とはいえ、
ユーザーに積極的に露出し互いのアイデンティティとして用いられ親しまれたものとしは
(Twitter の普及以前の Webサービスの中では) 日本最大級でした。
Web業界などでは「id:
」から始まるものははてなIDと暗黙に了承されることもあるほどでした。
はてな認証APIや OpenID など当時の最新の技術により他社サービスでも一部利用できることもありました。
[7] Mackerel など近年の同社のサービスははてなIDを利用しておらず、 現存するサービスでははてなブログが採用したのが最後と思われます。 その他のはてなブックマークなどは機能縮小やサービス終了が続いており、 正式な発表はありませんが、はてなIDは廃止される可能性もありそうです。
[8] はてなIDの一部ではありませんが、
はてな記法では id:
を前につけることで当該はてなIDのページへとリンクすることができ、
はてな記法以外の場面でもはてなIDの前に付けられることがあります。
[9]
ASCII英数字や -
や _
が使えるようです。
はてな記法の実装では、次のような正規表現が使われています >>13。
[a-zA-Z][A-Za-z0-9_\-]{2,31}
[11]
@
は他社サービスのアカウントをはてなIDとして利用する機能で使われていたようです。
この機能は既に提供終了しているようです。次のサービスの事例が見つかっています。
(他社サービスのIDらしきものの末尾に次の文字列を付加しています。)
[14]
はてなハイクの Web API ではキーワードが @h
、
Webページ (URL) が @http
、Amazon 商品 (ASIN)
が @asin
で終わる文字列が使われていて、
ユーザー以外の管理にも使われているように見えます。
[12]
はてなのサービスの Web API では、
name
, screen_name
, url_name
, id
などと呼ばれているようです。 (エンドポイントによって呼称が違う。)
[3] 人力検索はてな以来のはてな運営の多くのサービスで使われています。
[4] はてな認証APIや OpenID、 OAuth といった Web API により、他社 Webサービスの認証に使われていることもあります。