出典:
[1] 【SGML】 節型特性によってグラフ状に連結した節の集合。グローブ設計を用いて構築する。 Grove。 (JISX4153:1998 4.13 参照。)
[2] ちなみに grove は造語。
[3]
>>2 Graph representation of property values
(特性値群のグラフ表現) の略です。
異様な略し方から明らかなように、先に略語
(木立
という意味。) があって後から完全な綴りをこじつけたものです。
[4] グローブは節の集合で、 subnode木と、その中の節々を更に irefnode弧で接続したものです。
グローブの中には一つだけグローブ根があります。グローブ根はグローブ中で唯一起点を持たない節です。
仕様書: ISO/IEC 10744:1997 A.4.1.4 http://www.y12.doe.gov/sgml/wg8/docs/n1920/html/clause-A.4.1.html#clause-A.4.1.4
(名無しさん)
グローブの想定している用法の一つは、位置付け情報の抽象化です。グローブ中の各節は一片の情報を表現します。 グローブを構築した特性集合は、位置付けることのできる情報の型を定義します。
仕様書: ISO/IEC 10744:1997 A.4.4.1 Value-To-Node (VTN) grove construction http://www.y12.doe.gov/sgml/wg8/docs/n1920/html/clause-A.4.4.html#clause-A.4.4.1
[8] 木立は SGML文書のデータモデルに相当するもので、 後の Web では DOM、 XML では XML情報集合に相当するような概念です。
[9] SGML 本体規格の頃にはそのような概念は影も形もありませんでした。 後から HyTime で使われるようになりました。 本来なら独自規格にするなり、 SGML 本体規格の改定にするなり、 もっとまともな立ち位置があったでしょうに、 HyTime の附属書として (他の SGML 拡張機能と共に) 押し込まれています。
[10] ISO/IEC の標準化手続き上それが最善の策だったようですが、 手続き上の理由で技術的性質が歪んで提示され、 SGML 関連規格への正確な理解が促進されない負の結果がもたらされたように思えます。
[11] HyTime に興味がない人はまさか HyTime の附属書に SGML の画期的な新概念が詰め込まれているとは思わないですからね。 しかも木立や他の附属書の機能は「HyTime の○○機能」 と紹介されるようになってしまいましたから (そしてそれは半分は正しいのですが、 そのややこしい構造がまた理解を阻むのです)。
[7] 木立を使って規定された仕様: HyTime, DSSSL
[651]
JIS X 4153:1998
f) grove: グローブ
グローブは, SGML文書を解釈した結果として作成される内部データであって, その論理的な構造を規定している。
groveは, Graph Representation Of property ValuEs の短縮形であり, その中に複数の木の存在を暗示している。この規格では, 関連する手続き名との対応を付けにくくなることを避けるために, カタカナ表記を採用している。