X-Wap-Proxy-Cookie

X-Wap-Proxy-Cookie

[1] X-WAP-Proxy-Cookie 頭欄は、クッキー串起源サーバーからの Cookie を (利用者エージェントの代わりに) 蓄積するべきかどうかの利用者エージェントの意思表示に、 あるいは利用者エージェントからクッキー串への状態情報の送信に使用します。 <http://www.openmobilealliance.org/wapdocs/wap-223-httpsm-20001213-a.pdf> 7.1, 9.2 で定義されています。

[3] choice:

cache
クッキー串は利用者エージェントの代わりにクッキーをキャッシュするとともに、起源サーバーに送信します。
cache-has-state
クッキー串は利用者エージェントの代わりにクッキーをキャッシュするとともに、起源サーバーに送信します。利用者エージェント・セッションで既に X-Wap-Proxy-Set-Cookie 欄を最低1つ受信している場合には cache ではなくこちらを使用しまして、 UA とクッキー串で同期します。キャッシュ串は以前の UA セッションを元にしたクッキーを捨てるべきかとかを判定できます。
delete
クッキー串は起源サーバーにクッキーを送りませんし、受信したクッキーを送りもしません。串は濾紙 (「クッキー・モンスター」) として動作し、 UA に送信する前にすべてのクッキーを削除します。
none
HTTP クッキー頭欄群を途中で邪魔せずに素通しします (貫通 (pass‐through) クッキー串)。これが既定の動作です。
session
Set-Cookie 頭欄に max-age 属性があるかどうかで、クッキー串で蓄積するか UA に渡すかを決めます。 (セッションを基にしたクッキーと長生きクッキーで保存場所を分離するのに使えます。)
session-has-state
session とほぼ同じですが、 cache に対する cache-has-state のように機能します。

[4]

起サ起サ: セ基消去非セ消去起サ
cache
cache-has-stale
delete×××××
none (既定値)
session非セ
session-has-stale非セ

MUST
×
MUSTNOT
セッションを基にしたクッキー
max-age 属性なしで起源サーバーから送られてきたクッキー

[5] session 系では、セッションを基にしたクッキーはクッキー串に蓄積、 そうでなければ貫通。

[6] クッキー串が UA から Cookie 頭欄を受け取ったときで cache 系または session 系のときには、 クッキー串は Cookie 頭欄に追加しても構いません。 名前・ pathdomain が一致する時には UA が指定した通りにサーバーに送らなければなりません

delete または none のときには素通ししなければなりません

[7] クッキー串が UA の代わりにクッキーを管理することにしたら、 中継要求を転送する前に X-WAP-Proxy-Cookie 頭欄を削除しなければなりません。 管理しないことにした場合はそのまま残さなければなりません

[8] Set-Cookiesecure 属性がついているときにはクッキー串はそれを蓄積してはいけません。 必ず UA に引き渡します。