[3] 時間帯が明確でないことを示すために、
RFC 2822の日時形式では -0000
、
RFC 3339の日時形式では -00:00
が使われています。
[14] RFC 2822の日時形式では、
-0000
は UT を表しますが、
UT 以外の地方時間帯にあるかもしれないシステムで当該時刻が生成されたことを示し、
従って日時が地方時間帯についての情報を含まないことを示します。 >>15, >>13
[20] 更に、米軍時間帯や未知の時間帯を表す文字列は -0000
と解釈するべきとされています >>21, >>19。
[17] これは RFC 822 時代にはなかった規定です。 djb がに qmail で実装し、 DRUMS に採用を訴えた結果、 RFC 2822 に取り入れられました >>18。 (djb が発案者なのかどうかは不明。)
[28]
不明を -0000
と見なすということは、なにか不明な時間帯のものが
UTC と解釈されることになり、意味的にはおかしいですが・・・。
RFC 2822の日時形式には floating time を表す方法がない故の強引な措置といえます。
[7] RFC 3339の日時形式では、
UTC の時刻がわかっており、
地方時との時差がわからない場合、
時差を -00:00
と表記できます >>6。
[11] RFC 3339の日時形式は ISO 8601の日時形式のプロファイルということになっていますが、 これは ISO 8601 にない RFC 3339 独自の規定です。 (厳密に言えば ISO 8601 ではないということになります。)
[5]
-0000
や -00:00
は、時差不明ながらも UTC
を使っていることを表すような規定になってはいますが、
実際は時差不明のためやむなく UTC と解釈する、
というものも含まれてしまっています (明文化されているのは >>20
ですが、他にも実装上そうしていることがありそうです)。
[24] CAP は xs:dateTime
を採用していますが、 UTC
を -00:00
と表すことを求めています >>25。
本項の用法とは意味が衝突します。
[9] RFC 3339 は、 RFC 822の日時形式の慣習を引き継いで -00:00
を規定しました。
[23] RFC 3339 になるまえの I-D から規定の一部をコピペしたものを
ISO 8601 形式と称していた RFC 2518 にも、 -00:00
に関する規定が含まれていました >>22。 RFC 2518 の改訂版である
RFC 4918 は、 RFC 3339 を参照しています。
[12] HTMLの日時形式は、 -00:00
が RFC 3339 式に解釈されることを懸念し、
時差を -00:00
とすることを禁止しています >>10。
[4] tzdata も RFC 3339 に触発され -00
と表記しています >>1。
[2] Use -00 for unset time zones ( (eggert著, )) https://github.com/eggert/tz/commit/3be744e27a1c893ecc054bb8aec270ad029b3151
Z
や+00:00
とは意味が異なります >>6。