The Indian Year Book - Indian Time.

The Indian Year Book

[13] The Indian Year Book は、 Sir Stanley Reed による英印に関する書籍です。

[14] Internet Archive には版から 版までのいくつかが所蔵されています。

Indian Time.

[15] Indian Time. は、印度の標準時に関して扱っている章です。

[18] 本章の内容は、ほとんど変化していないようです。 版には末尾にベンガル時間についての記述が追加されています >>6

  • [19] 印度の時間は長年混乱していた。
    • [20] Madras time や Railway time と呼ばれるものが全鉄道で使われていた。
    • [21] 大都市では地方時を用いていた。
  • [22] 政府は混乱収拾のために地方政府と各地の団体に長文を送った。
  • [23] その要点は次の通りである。
    • [24] 印度には、既に一般的な (しかし普遍的に用いられているとはいえない) 標準時が存在する。それが Madras local time であり、全鉄道と電信で使われており、 +05:21:10 である。
    • [25] 同様にビルマの Rangoon local time があり、鉄道と電信で使われており、 +06:24:47 である。
    • [26] どちらもグリニッジ時との関係を覚えがたい。
    • [27] 英国と印度の科学協会は何度も英印政府に標準時採用を求めていた。 Royal Society の委員会は、英印政府に対し、 Madras time を +05:30 に変更すると現状を改善できること、 しかし国際的な科学のためには +05:00+06:00 の2区に分割するのが好ましいことを助言した。
    • [28] 既に時間帯システムを採用した欧州文明国で隣接しているならともかく、 英印は孤立している。域内に1時間の時差が生じるのは不便である。 鉄道は反対するだろうし、時刻標準化に逆行している。 2区に分けたほうが地方時との時差は小さくなるが、 単一の時刻の方が利点が大きい。
    • [29] そこで鉄道と電信で8分50秒進めて Indian Standard Time +05:30 を採用することが提案された。
    • [30] ビルマの鉄道は印度と接続されていないため、 既に独自の Rangoon Standard Time / Rangoon local time +06:24:47 を使っているが、 Burma Standard Time +06:30 を採用することが提案された。
    • [31] 鉄道と電信を除いた一般的な採用は、非常に好ましい (eminently advisable) ことだが、地方社会に委ねなければならない問題だ。
  • [34] 、 印度の全鉄道・電信の時計は印度標準時となり、 ビルマではビルマ標準時が採用された (became universal)。
  • [32] カルカッタは地方時を使い続けることを決め、未だに24分進んだ時刻を使っている。
  • [33] ボンベイは当初標準時に反対だったが、再検討の後 Chamber of Commerce と Municipality は賛成に回った。 Municipality の反対分子により Municipal clocks を39分遅い Bombay time に合わせられることになった。 一部正当派ヒンドゥー教施設 (the establishments of some orthodox Hindus) も地方時を使い続けている。
  • [35] それ以外の場所では標準時が使われている (is universe)。
  • [36] Bengal Government は から時計を36分進めることに決めた。 これにより Bengal time は印度標準時 + 1時間、 Calcutta local time + 36分となった。
  • [37] 、 戦時の日光節約のため印度標準時+06:30 となった。

[16] tzdata は1936年版 >>10 を出典に使っています >>17。 本書を Reed & Low (著者 Reed S, Low F) と呼んでいます >>17