[1] SuikaWiki2 は、 2002年6月から2004年2月まで開発されていた SuikaWiki の第2世代です。
[6] 注意: SuikaWiki2 は既にメインテナンスされていません。 SuikaWiki3 をご利用ください。
[2] SuikaWiki2 の開発は、2002年6月に SuikaWiki1 を WalWiki 2.0.beta.1.wal.1 と sync したことにより始まりました。 SuikaWiki1 は YukiWiki 1 を base にわずかな修正を加えたものでしたが、 YukiWiki 2 を base とする WalWiki 2 とは code が大きく違っていましたから、 YukiWiki 1 と SuikaWiki 1 の差分を手作業で WalWiki 2 に merge することによって SuikaWiki 2 を作りました。
その後2002年8月には WalWiki 2.0.3.wal1 を SuikaWiki 2 に merge
しました。 WalWiki の修正 (YukiWiki の修正を含む。) のうちのいくつかは、
SuikaWiki 2 で既に修正されていたクロスサイトスクリプティング脆弱性関連のものでした
(当時は丁度 XSS 脆弱性修正ブームでした)。
WalWiki の新機能のうち、 InterWikiBox や WikiAntena など一部を除いて、
手作業で SuikaWiki2 に merge しました。 InterWiki
は、 YukiWiki や WalWiki では WikiName の一部に :
を含める方式でしたが、当時既に SuikaWiki @ suika.fam.cx には :
を含む WikiName があったことから、 code は merge
したものの使えるような使えないような、という状態でした。
[3] 以後、 SuikaWiki2 は YukiWiki や WalWiki とは別の道を歩むことになります。 SuikaWiki2 で追加した機能には、次のようなものがあります。
text/css
出力モードtext/css
で出力できるようにしました。また、次の機能等を大きく修正しています。
Yuki
Yuki::YukiWikiDB2
にディレクトリ構造 (WikiName 名前空間に対応)
とメタ・データを追加したファイル・システム写像データベースです。read
や edit
の結果の出力部は YukiWiki / WalWiki とは大きく異なり、 WikiView
として定義したものを使います。これによって navigation や footer
などの共通の部分の管理が楽になりますし、関連頁一覧を出力しない、
のような customize も容易になりました。RecentChanges
や
IndexPage
などは個々に特別な code
で実装されていました。 SuikaWiki2 ではこれをすべて撤廃し、
必要なら WikiPlugin を使っています。[4] SuikaWiki2 の書式は、当初は YukiWiki 2 / WalWiki 2 に SuikaWiki1 の拡張を加えたものでした。 その後、更に次のような修正が行われました。
*
) や並び (-
)
では深さに制限がありました。この制限は SuikaWiki2 では撤廃されています。-
の代わりに =
を使うと、順序並び
(HTML でいう ol
) を意味します。#comment
)
は WikiPage あたり1つしか使えませんが、 SuikaWiki2 では無限個使えます。code
や kbd
などに対応する意味語句要素を追加しました。修正が一段落した時点で仕様は凍結され、これを SuikaWiki/0.9 書式と呼んでいます。
[5] こうして改良を加えてきた SuikaWiki2 ですが、2003年の中頃から限界が見え始めてきました。 かなり少なくなってきたとはいえ処々に残る YukiWiki 由来の code が拡張や整理の邪魔になり、 とはいっても依存部分が多すぎて除去できなかったり、 WikiPlugin から情報を得る方法が整備されていなくて ad hoc な方法ばかりだったり、 あるいは XML object として出力を生成する部分と従来の plain text 的に XML マーク文を作成する部分が混在していたり、 対処しなければならない問題が大きくなってきました。
そこで、2003年11月に SuikaWiki2 は CVS の branch-suikawiki-1
枝 (枝名の版番号は誤り。) となり、幹では SuikaWiki3
の開発が始まりました。その後 SuikaWiki2 には
2004年2月までわずかな不具合の修正が行われました。
2004年3月までには、 SuikaWiki3 が実用的な状態になりました。
SuikaWiki3 からは YukiWiki / WalWiki / SuikaWiki2
由来の古い code がほぼ一掃されています。
2004年3月に、 SuikaWiki @ suika.fam.cx も SuikaWiki3 に移行しました。