[1] 電子メイル (822) メッセージで使われる
Disposition-Notification-To:
頭欄は、
配置通知 (いわゆる開封通知)
の送信を要求すると共にその宛先を指定する欄です。
[2] 仕様書:
[3] Disposition-Notification-To:
頭欄の欄本体は次の構文を持ちます
(正式には RFC 3798 をご覧下さい)。
[4] Disposition-Notification-To:
欄の存在は、
MDN の発行を受信者に要求します。
ただし、受信者に発行の義務はありません。
また、事前に (設定により、または事前の確認により)
利用者に発行の確認を求めるべきであるとされています。
[5] MDN 自体は Disposition-Notification-To:
欄を持っていてはいけません。また、 MDN
に Disposition-Notification-To:
欄があっても受信者は無視しなければなりません。
(MDN の循環を防ぐためです。)
[9] 電子ニュースに投稿するメッセージでは
Disposition-Notification-To:
欄を使用するべきではありません
MDN RFC。
電子ニュースの利用者エージェントも電子ニュースとして受け取ったメッセージでは無視するべきでしょう。
[6]
Return-Path:
欄の値
(envelope from) と
Disposition-Notification-To:
欄の値が一致しない場合には
(つまり元の送信者と MDN の提出先が異なる場合には)
MDN が自動的に発行されるべきではありません。
[11] MDN:
Disposition-Notification-To:
欄を受け取った利用者エージェントは、
MDN を指定された宛先に送信します。
[13] オプション指定:
Disposition-Notification-To:
欄と併用される
Disposition-Notification-Options:
欄があります。
[7] Message-ID
:
Disposition-Notification-To:
欄を指定する場合、
Message-ID:
欄も使用するべきです。
これは、 MDN の Original-Message-ID:
欄を指定するためです。
(そうすれば MDN の元のメッセージがどれか元の送信者の側で機械的に処理できます。)
[8] 複数の宛先:
宛先が複数であり、
Disposition-Notification-To:
欄を一部の受信者に対してのみ指定したい時には、
複数のメッセージを用意する必要があります。
(この程度の違いの時は Message-ID:
欄を違う値にする必要は普通ありません。)
[10] 分割メッセージ:
message/partial
による分割メッセージでは、
Disposition-Notification-To:
欄は内側
に入れます。
[12] 関門:
メイリング・リストの配送ソフトウェアや電子ニュースや
X.400 などの別のプロトコルへの関門などでは、
その性質に応じて Disposition-Notification-To:
欄を適切なプロトコル要素に翻訳したり、
メッセージから削除したり、部分的に修正したりする必要があるかもしれません。
しかし、そのような編集が行われないこともあるかもしれません。
(MDN は元からインターネット・メイルに存在する機能ではないので、対応していないことも普通にあります。)
仕様書 MDN RFC にもありますが、
メイリング・リストで配送されると MDN
が何通送信者に送られるかは未知数です。
電子ニュースに投稿するメッセージでは
Disposition-Notification-To:
欄を使うべきではないとされていますが
MDN RFC、電子メイルから電子ニュースに注入する関門や電子ニュースから電子メイルに宛てた関門も沢山あります。
送信者はあらゆる場合を想定しておく必要があります。
[14] もっと短い名前にしてくれればいいものを。面倒くさい。。。
[15] RFC 8098 - Message Disposition Notification () <https://tools.ietf.org/html/rfc8098#section-2.1>