[1] 延祥 (y~4096) は、 高麗で使われたとされる幽霊元号です。
[2] 玉海 に高麗の元号として収録されています。 >>3, >>4 紀元通略 >>1543, 紀元編 >>1543, 今西竜 >>11, >>3, 藤田亮策 >>7862, 久保常晴 >>1543, 维基百科 >>4 が 玉海から引いています。
[5] 高麗では避諱元号が使われた例が知られるため、 また玉海 は他に正豊を示していることから、 延祥も避諱元号の可能性が想定されます。 しかしそれらしい元号名も実利用例もなく、 正体は不明なままです。 >>3, >>7862, >>1543
[6] 日本私年号の研究 は、 玉海 が周辺諸国の元号リストの品質が低いことを踏まえ、 夏の延祚 () を誤ったものかもしれないと指摘しました。 >>1543
[7] 西夏の元号に天授礼法延祚 (y~659) があります。この末尾の2文字が、似た字形で、 同時代の高麗に混入したというのです。 もっとも 日本私年号の研究 も可能性を指摘するに留まっていて、 肯定にせよ否定にせよ更なる資料の発掘が待たれます。
[10] 高麗で使われた可能性がある >>1555 (韓政洙2019、徐今錫2017など) と説明されますが、このうち韓政洙2019の冒頭部分には
延祥과 幸中의 연호 사용과 그 사용 왕대에 대한 추정으로는 장동익의 연구를 참조할 수 있다. 장동익, 『고려사 세가 초기편 보유 2』, 경인문 화사, 2014, 15쪽 및 26~27쪽
と注釈があります。 >>9
[12] 参照されているのは高麗の資料集成です。 >>8, >>13