取得時効

取得時効

[1] 一定期間所有の意思を持って占有し続けることで、 取得時効完成主張 (援用) し、所有権を得ることができます。 地上権地役権賃借権などの財産権についても同様です。

期間

[2] 占有開始時点で善意無過失なら、10年の占有所有権を取得できます。

[3] それ以外 (悪意または有過失) なら、20年の占有所有権を取得できます。

[5] 占有は、他の者が承継した場合であっても、合計して必要な期間続ければ時効の完成を主張できます。

[6] 最初の占有者が善意無過失なら、次の占有者善意悪意かに関わらず、 占有開始から10年で時効完成します。最初の占有者善意無過失でなくても、 次の占有者善意無過失なら、次の占有開始から10年経てば (最初の占有から20年経過しなくても) 時効完成します。

[4] 時効援用すると、その効果は起算日に遡って発生します。

登記

[7] 時効取得した者は、登記なしに元の所有者対抗できます。 時効取得前に所有者が変化した場合の新所有者にも対抗できます。

[8] 時効取得後に所有者が変わった場合、 時効取得した者は、登記がなければ新所有者対抗できません。