凉秋

涼秋

[130] 三百六十番歌合 (13世紀初頭成立) に 「聖暦庚申涼秋己酉」 とあり、 日本正治2(1200)年8月26日と解されています。 聖暦

[1]涼秋」 は普通9月の月名とされています。 >>127, >>140 ところが9月には己酉日はなく、 8月26日が己酉に当たります。 >>127

[135] 時代の近い 拾玉集 (慈円 (-) 作、尊円法親王 (-) 編、成立) の巻第三に「凉風九月」、 巻第五に「凉秋八月」とありました。 8月に使ってもおかしくはないものと思われます。 >>127

[137] の詩人岑參 (-) 胡笳歌送顏真卿使赴河隴 に 「涼秋八月」とありました。 >>136

[139] 日本勅撰漢詩集 凌雲集 (成立) 所収 和左衛督朝臣嘉通秋夜寓直周廬聴早雁之作 に、 「涼秋八月」 とありました。 >>138 岑參の漢詩を踏まえたものでした。 >>140